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Vol.315 復活の光化門 [韓国カルチャー]

 あの光化門がしばらくの修復作業を終えて復活した。
 これでソウル市世宗通り遊園地化計画の野望はひと段落を迎えた訳だ。

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なにやら書き割りっぽい印象に。


 ドラマ『アイリス』では、ここら辺一帯を交通止めにして撮影された銃撃戦シーンが放送当時かなり話題になったけど、たぶん目指したであろうマイケル・マンの『ヒート』市街戦には到底及ばず、かなりショボイ結果になってしまい、韓国内視聴者から非難の声が上がったことは割と記憶に新しい。

 限られた時間の中で、そして撮影に不向きな天候の中で、仕事をやり終えたスタッフには「お疲れ様でした」と率直に慰労の言葉を送りたいが、残念ながらTVドラマの一シーンとしてはかなり無理があったんじゃないだろうか。

 昔、日本でも「西部警察」で盗まれた装甲車が銀座の通りを走りまくるという、似たようなコンセプトのシーンを描いてみせたけど、今は伝説になってしまったことと同様に、観光産業へ異常な力を注いでいる今のソウル市でも、都心の真ん中でこの『アイリス』銃撃戦のようなシーンを撮ることは今後しばらくできないことかもしれない。

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光化門界隈の隠れたランドマーク。
映画『韓半島』では韓国政府機関自らの手で大爆破。


 さて、修復された光化門がどのようなものだろうかと、本当に久しぶりに傍まで寄ってみた。
 なによりも驚いたのは人ごみの凄さだ。
 ここは昔から観光名所ではあったけど、こんなに人はいなかった。
 世相を反映しているのか、中国人観光客ばかりがやけに目立つ。

 復活した光化門を見た第一の印象は「なんだか全体のデッサンが随分変った」ということだろう。
 以前のものよりもオリジナルに近くなるよう修復したとこのとだが、やけに白っぽく、全体的にペタンとしてスタジオ・セットみたいになった。
 その代わり屋根のRがきつく鋭くなり、より大陸風建築様式色が濃くなってもいる。

 以前の光化門はもっと丸っこく、肉感的な外観だったような記憶があるんだけど、今の光化門は韓国のヤンモデルが出している木製「光化門」キットの完成品みたいだ。

 もしかしたら修復工事の参考に使われたりして…

K3.jpg

人混みはほとんど中国からの観光客です。


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