Vol.324 2010年度に公開された韓国映画BEST-X [韓国映画]
2010年度(2009年12月~2010年11月)に韓国で公開された韓国映画のうち、韓国で鑑賞した作品のみを対象としています。
優劣はないので順位は付けていません。
日本で公開された作品、公開予定の作品については、邦題を並記します。
なお、ここで紹介した作品群は、順次『韓国映画の箱』でも紹介する予定です。
(以下、映画公開日順で記載)
日本で公開される時は「韓流」「韓国」といったイメージをひとまず忘れて観てください。
韓国もまた「ゼロ世代」というキーワードが相応しい時代に突入、日本における「韓流」という言葉に扇動されたイメージは現実と、ますます溝を拡げて行きそうな雲行きです。
個人的に一番のお勧めは『계몽영화』。
出演者たちのよさはもちろんのこと、端正な演出と描かれるテーマには大注目。
予想外の拾いものとしては『鬼소년』。
お子様向けですが、今の韓国らしい、ポップな傑作です。
『아저씨』で김성오が演じたおしゃれなサイコ野郎は素晴らしい収穫です。
『계몽영화』の이상현も注目株。
日本では、マスコミ受けする特定の人物ばかりに光が当たりがちですが、「韓流!韓流!韓流!」と大合唱&絶賛太鼓を連打するのなら、日本企業にも新しい才能を育てる義務があるというものです。
●이정범⇒『熱血男児』『아저씨』
●장철수⇒『김복남 살인사건의 전말/ビー・デビル』
●박동훈⇒『계몽영화』
●여명준⇒『時刀樂』『鬼소년』
「とっとと日本で紹介しやがれ!!」な監督&作品
日本で評価を受けることはまずなさそうなクリエイターですが、個人的にはイチオシの才能。
(監督)⇒이성한
(これまでの作品)
☆『스페어』(2008)
☆『바람』(2009)
☆『천유기』(2009)
2011年の韓国映画は「韓国SF映画の夜明け年」になるかもしれません。
尻切れトンボになりませんように…
優劣はないので順位は付けていません。
日本で公開された作品、公開予定の作品については、邦題を並記します。
なお、ここで紹介した作品群は、順次『韓国映画の箱』でも紹介する予定です。
(以下、映画公開日順で記載)
―(注目すべき作品群)―
2010年は、なんといっても『아저씨』。日本で公開される時は「韓流」「韓国」といったイメージをひとまず忘れて観てください。
韓国もまた「ゼロ世代」というキーワードが相応しい時代に突入、日本における「韓流」という言葉に扇動されたイメージは現実と、ますます溝を拡げて行きそうな雲行きです。
個人的に一番のお勧めは『계몽영화』。
出演者たちのよさはもちろんのこと、端正な演出と描かれるテーマには大注目。
予想外の拾いものとしては『鬼소년』。
お子様向けですが、今の韓国らしい、ポップな傑作です。
朝鮮戦争に起こった虐殺事件を正面をから描いた秀作。
鑑賞前に歴史書で朝鮮半島における現代史を改めておさらいしておくことを勧めます。
『不信地獄』に続くゼロ世代を象徴する韓国ホラー&サスペンス。
伝統的な韓国映画の香りがするところも忘れてはいけません。
『구르믈 버서난 달처럼』
映画自体は凡作ですが、原作を大胆かつ斬新に再構成した物語に注目です。
チョ・ミョンナム監督の遺作。 ちょっと懐かしい雰囲気の軍隊生活映画ですが、実はスタンダードな韓国式家族ドラマ。
『블러디 쉐이크』
これもまたゼロ世代的ジャンル不明の新感覚サスペンス。
難解な物語ですが、美術の良さにも注目して下さい。
フェミニストが激怒しそうな内容かもしれませんが、優れた脚本家でもあるキム・デウ監督の独特の着眼点は高く評価すべきでしょう。
『鬼소년』(『귀』より)
『귀』自体は退屈かつ、ショボいオムニバスですが『鬼소년』だけは、どういう訳か飛び抜けた面白さ!!
なぜ、これで一本製作しなかったんでしょう???
『아저씨』
ジャンルを超えた傑作。
賛否両論あるでしょうが、ウォンビンだけで絶対括ってはいけない作品です。
たぶん、2010年度公開の若手デビュー作としては最大の注目作。
ビジュアル性、ドラマ性共に充実した技量を見せます。
『계몽영화』
韓国現代史を支えた闇の真実を日常の視点でリアルに描いた秀作。
キャストも地味ですが、皆とても光っています。
こういう作品こそ、積極的に日本で紹介すべきでしょう。
―(注目すべき出演者たち)―
ベテランたちが今年もキラキラと輝きましたが、そんな中で若手として印象深かったのが、『鬼소년』で気弱な霊媒少年を演じた이민호。『아저씨』で김성오が演じたおしゃれなサイコ野郎は素晴らしい収穫です。
『계몽영화』の이상현も注目株。
★이다윗(男優)
『시』
★주민하(女優)
『뭘 또 그렇게까지』
★김성오(男優)
『아저씨』
★백수련(女優)
『아저씨』
『김복남 살인사건의 전말』
★이상현(男優)
『계몽영화』
★금동현(男優)
『블러디 쉐이크』
★이민호(男優)
『鬼소년』
―(注目すべき監督たち)―
盧武鉉政権以降、お金が廻らなくなって久しい韓国映画界ですが、皮肉なことにインディーズを中心に有望な才能が続々と出現中です。日本では、マスコミ受けする特定の人物ばかりに光が当たりがちですが、「韓流!韓流!韓流!」と大合唱&絶賛太鼓を連打するのなら、日本企業にも新しい才能を育てる義務があるというものです。
●이정범⇒『熱血男児』『아저씨』
●장철수⇒『김복남 살인사건의 전말/ビー・デビル』
●박동훈⇒『계몽영화』
●여명준⇒『時刀樂』『鬼소년』
「とっとと日本で紹介しやがれ!!」な監督&作品
日本で評価を受けることはまずなさそうなクリエイターですが、個人的にはイチオシの才能。
(監督)⇒이성한
(これまでの作品)
☆『스페어』(2008)
☆『바람』(2009)
☆『천유기』(2009)
2011年の韓国映画は「韓国SF映画の夜明け年」になるかもしれません。
尻切れトンボになりませんように…
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