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Vol.362 アブサントの味/La FEE - XS Absinthe Francaisee [韓国と関係ない話]

 今回紹介する「La FEE - XS Absinthe Francaise」は、その名の通り、フランスの東側、スイス国境に近い街Pontarlierで作られている地酒的なアブサントらしい。

 だが意外と素朴で、奇をてらった感じは薄い。
 個人的にフランスのアブサントは変に凝りすぎていて、歪な印象があるのだけど、これは逆におとなしすぎるかもしれない。

 見た目はほのかに枯れ草色をしているが、ほとんど無色だ。
 香りには穏やかで、アルコール臭はあまり感じられず、二段階くらいの変化がある。

 原酒を口に含むと、ピリピリ感あるが、これはアルコール度数(68%)によるものだろう。
 それを考えると、ソフトで大人しい。
 だが腰は強い。

 その代わり、風味は弱く、刺激は少なく、やや物足りなくもある。
 熟成させたお酒に共通するまろやかさがある反面、個性は弱めで、あくまでもお上品であり、フィニッシュも物足りない気がする。
 そして、スイスのキューブラと共通する独特の風味がある。

 アニスが入っていないためか、水で割っても白濁しない。
 それよりも、薄めると、ベースになっているスピリッツの辛さだけが一層、表に出てくる感じだ。
 そしてフィニッシュに妙な苦味が感じられるようになるが、アブサントの苦味と言うより、ミント系の苦味に似ている。

 玄人好みの微妙なアブサントといった趣である。
‐さるすべり流飲み方‐
原酒7に対して軟水3程度。
でもストレートの方が、ぴりぴり感が低いような気がする。
砂糖(三温糖など)を一かけら加えるといいかもしれないが、間違ってもスプーンの上で火を付けてかき混ぜないように。
あれは邪道な飲み方だと思う。

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