Vol.401 韓国製お灸はハードな根性焼きだ! [韓国生活]
何を隠そう、私はお灸と鍼が大好き。
きっかけは腰痛だったのだが、やってみるとハマること、ハマること、お灸にしても鍼にしても「痛み系」や「疲労系」には効果てきめんだ。
特に鍼は毎日でもやりたいくらいだが、無資格者が簡単には出来ないので、代わりにお灸をよくやっている。
しかし、このお灸も非常に「効く」。
日本では某社の非常に優れた家庭用お灸があるので、基本的にはこれを愛用しているのだが、欠点は値段が高いこと。
一番大きなボックスを一番価格が安い某薬局チェーンで買い求める訳だが、一ヶ月も保たない。
何か他に代わりはないかと、常日頃考えていたのだが、その一つとして韓国製お灸を試して見ることにした。
韓国では独自の「韓方医療」があるくらいだから、市井の薬局でお灸用品は簡単に手に入る。
しかも、価格は日本の某社製お灸1/3程度の感覚、量も多すぎて困るくらいなのだ。
その日、私がふらりと入った韓方薬局はあいにく、いい加減な学生バイトが店番をしていた。
買い求めた品物のうち、「氣皇미니뜸」はグリーンラベルとピンクラベルの二種類があったので、どう違うのか尋ねてみるが「同じですけど、ピンクの方は煙が凄いので、大変ですよ」と、のたまうのでグリーンの方を選んでみる。
定宿で使うと経営者に怒られるので(喫煙扱いになる)、日本に戻ってから使ってみたが、結論的には日本製お灸がいかに優れているかを、痛感させられることになった。
今回紹介する韓国製お灸に共通する事は、とにかく「激熱」、「危険」な製品ということだろう。
燃え尽きるまでやると、ひどい火傷をすること間違いなく、日本だったら消費者センターに訴えかねられない強烈さで、お灸慣れしていない人にはとても勧められない。
最近、ネットでノーブランドの安いお灸がいくつも売られていて、日本のユーザーから軒並み悪評を喰らっていたりするが、察するに韓国製なのではないだろうか?
温度調整用シールも付いているが、全く役に立たないし、製品の歩留まりも悪く、破損して使えないものが相当あった。
あまりに、その量が多いので、バラして使うおうかと考えているくらいである。
さて、最初に紹介する「氣皇미니뜸」のグリーンラベルは、日本では見たことがない形状のお灸で、封を切るとヨモギの香りが強烈に漂うが、火を点けて見れば、それがひどい悪臭に変わる代物だ。
まず問題は、煙が出過ぎで、かなり焦げ臭く、冗談抜きで火災探知機が作動しそうなくらい、煙が立つ。
モグサに葉緑素がたっぷり含まれているらしく、それが煙々の原因になっているようだ。
ちなみに日本製モグサは非常に優れていて、煙はちょっとしか出ないが、これは葉緑素が完璧に近いくらい抜いてあるからで、一部中国人鍼灸専門家の間でも評判が高いらしい。
第二の問題は、台座の作りがショボすぎる。
接着力が弱いので、ポロポロとよく落ちて、危険だ。
とても顔面では使えないし、途中で外そうにも、台座が薄いので摘める面積が少なく、素手では簡単に外せない。
だが、続いて紹介する「태양쑥뜸」も、かなりトホホな製品だ。
見た目が日本の某製品に非常に似ており、台座も厚い作りなので使い易そうだが、あくまでも見かけだけ、実際は真逆だ。
火を付けると、モクモクと煙が立ち上り、激熱なのは「氣皇미니뜸」と同じなのだが、特筆すべきは分厚い台座が何の役にも立っていないことだろう。
外そうとしても、熱すぎて手で持てない上、皮肉なことに接着力はそこそこあったりするので、ピンセットで強引に引き剥がすしか無い。
貧乏性の私は、これらの韓国製「暴れん坊お灸」を捨てるに捨てられず、数ヶ月かかって最後まで使い切ったのだけど、日本製に比較するとユーザーのことなんか全く考えていない仕様だ。
だが、そこら辺は考え方次第かもしれない。
「暴れん坊」でも、コツをつかめば、「それなりに使えたりして」と感じたのも事実。
価格の安さの他に、「激熱」という特性は、お灸を据えている時間を短縮できるということでもある。
というわけで、これら韓国製お灸の使うコツを簡単に並べて見ると
また、火力が強い事は、外傷が化膿した時などに効果てきめんだ。
一度、手の指のささくれが化膿してパンパンに腫れた時に、この韓国製お灸を使って治療したのだが、あっという間に膿が溜り、一晩でほとんど治ってしまったのは驚いた。
もちろん、その膿を針で抜く必要はあったが、近所のヤブな皮膚科の治療が全く効果なかった事とは、劇的な差である。
日頃、ささくれや巻き爪なんかで困っている人にはいいかもしれない。
結局、日本の製品がいかに優れているかを改めて認識した次第ではあったのだけど、この韓国製お灸、良く言えばパワフルでプロ仕様の製品だったといえるのかもしれない。
万人には決してお勧めできない製品だし、特にお灸を常日頃やっていない人は絶対やめた方がいい危ないお灸だが、ある程度スキルのあるユーザーには、そこそこ使える可能性も秘めていると思うのである。
(ちなみに、韓国では日本製お灸は一般にお店に置いていません)。
きっかけは腰痛だったのだが、やってみるとハマること、ハマること、お灸にしても鍼にしても「痛み系」や「疲労系」には効果てきめんだ。
特に鍼は毎日でもやりたいくらいだが、無資格者が簡単には出来ないので、代わりにお灸をよくやっている。
しかし、このお灸も非常に「効く」。
日本では某社の非常に優れた家庭用お灸があるので、基本的にはこれを愛用しているのだが、欠点は値段が高いこと。
一番大きなボックスを一番価格が安い某薬局チェーンで買い求める訳だが、一ヶ月も保たない。
何か他に代わりはないかと、常日頃考えていたのだが、その一つとして韓国製お灸を試して見ることにした。
韓国では独自の「韓方医療」があるくらいだから、市井の薬局でお灸用品は簡単に手に入る。
しかも、価格は日本の某社製お灸1/3程度の感覚、量も多すぎて困るくらいなのだ。
その日、私がふらりと入った韓方薬局はあいにく、いい加減な学生バイトが店番をしていた。
買い求めた品物のうち、「氣皇미니뜸」はグリーンラベルとピンクラベルの二種類があったので、どう違うのか尋ねてみるが「同じですけど、ピンクの方は煙が凄いので、大変ですよ」と、のたまうのでグリーンの方を選んでみる。
定宿で使うと経営者に怒られるので(喫煙扱いになる)、日本に戻ってから使ってみたが、結論的には日本製お灸がいかに優れているかを、痛感させられることになった。
今回紹介する韓国製お灸に共通する事は、とにかく「激熱」、「危険」な製品ということだろう。
燃え尽きるまでやると、ひどい火傷をすること間違いなく、日本だったら消費者センターに訴えかねられない強烈さで、お灸慣れしていない人にはとても勧められない。
最近、ネットでノーブランドの安いお灸がいくつも売られていて、日本のユーザーから軒並み悪評を喰らっていたりするが、察するに韓国製なのではないだろうか?
温度調整用シールも付いているが、全く役に立たないし、製品の歩留まりも悪く、破損して使えないものが相当あった。
あまりに、その量が多いので、バラして使うおうかと考えているくらいである。
さて、最初に紹介する「氣皇미니뜸」のグリーンラベルは、日本では見たことがない形状のお灸で、封を切るとヨモギの香りが強烈に漂うが、火を点けて見れば、それがひどい悪臭に変わる代物だ。
「氣皇미니뜸」
まず問題は、煙が出過ぎで、かなり焦げ臭く、冗談抜きで火災探知機が作動しそうなくらい、煙が立つ。
モグサに葉緑素がたっぷり含まれているらしく、それが煙々の原因になっているようだ。
ちなみに日本製モグサは非常に優れていて、煙はちょっとしか出ないが、これは葉緑素が完璧に近いくらい抜いてあるからで、一部中国人鍼灸専門家の間でも評判が高いらしい。
第二の問題は、台座の作りがショボすぎる。
接着力が弱いので、ポロポロとよく落ちて、危険だ。
とても顔面では使えないし、途中で外そうにも、台座が薄いので摘める面積が少なく、素手では簡単に外せない。
だが、続いて紹介する「태양쑥뜸」も、かなりトホホな製品だ。
見た目が日本の某製品に非常に似ており、台座も厚い作りなので使い易そうだが、あくまでも見かけだけ、実際は真逆だ。
「태양쑥뜸」
火を付けると、モクモクと煙が立ち上り、激熱なのは「氣皇미니뜸」と同じなのだが、特筆すべきは分厚い台座が何の役にも立っていないことだろう。
外そうとしても、熱すぎて手で持てない上、皮肉なことに接着力はそこそこあったりするので、ピンセットで強引に引き剥がすしか無い。
貧乏性の私は、これらの韓国製「暴れん坊お灸」を捨てるに捨てられず、数ヶ月かかって最後まで使い切ったのだけど、日本製に比較するとユーザーのことなんか全く考えていない仕様だ。
だが、そこら辺は考え方次第かもしれない。
「暴れん坊」でも、コツをつかめば、「それなりに使えたりして」と感じたのも事実。
価格の安さの他に、「激熱」という特性は、お灸を据えている時間を短縮できるということでもある。
というわけで、これら韓国製お灸の使うコツを簡単に並べて見ると
ここら辺を抑えておけば、決して使えない製品ではない。
● 独りでやらないこと(冗談抜きで危険!)。
● 熱く感じたら、すぐ取ること。熱く感じた最初の段階で十分効いており、最後までやると、ひどい火傷を負う。
● きちんと換気をすること。煙量が多く、火事場のような焦げ臭ささで大変!
● しっかりした作りのピンセットを用意すること。火が燃えている途中は、熱すぎて素手では外せない。
また、火力が強い事は、外傷が化膿した時などに効果てきめんだ。
一度、手の指のささくれが化膿してパンパンに腫れた時に、この韓国製お灸を使って治療したのだが、あっという間に膿が溜り、一晩でほとんど治ってしまったのは驚いた。
もちろん、その膿を針で抜く必要はあったが、近所のヤブな皮膚科の治療が全く効果なかった事とは、劇的な差である。
日頃、ささくれや巻き爪なんかで困っている人にはいいかもしれない。
結局、日本の製品がいかに優れているかを改めて認識した次第ではあったのだけど、この韓国製お灸、良く言えばパワフルでプロ仕様の製品だったといえるのかもしれない。
万人には決してお勧めできない製品だし、特にお灸を常日頃やっていない人は絶対やめた方がいい危ないお灸だが、ある程度スキルのあるユーザーには、そこそこ使える可能性も秘めていると思うのである。
(ちなみに、韓国では日本製お灸は一般にお店に置いていません)。
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