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Vol.472 ゲストハウスが大増殖中 [韓国カルチャー]

 ここ何年か、韓国ではキモ入りで観光事業に力を入れたせいか、ソウルにおける外国人向けのリーズナブルな宿が一気に増えた。
 料理屋跡だとかラブホを改装した施設である。
 こうした宿泊施設が少なかったことがソウルの欠点でもあったし、幾つかは日本から直接予約できるようになったので、外国人としてはとてもありがたい時代になったと思う。

 かつて韓国を訪れる外国人は銭を持っているだろうという暗黙の前提が受け入れる側にはどうもあって、平気で高額なホテルや模範タクシーを斡旋されたものだが、「ケチな外国人ビジター」が増えて久しいので、そういうことも無くなった。

 私がよく使う宿もいわゆるゲストハウス系なのだが、年々近所には似たような宿が増殖しており、「ゲストハウス村」の様相を呈し始めている。
 逆にここまで増えてしまうと初めての利用者は混乱してしまうだろうし、評判のいい宿が過当競争で経営難に陥ったらどうするんだろう、なんて心配をしてしまうくらいだ。

 この種の宿は昔から「旅館」という名前で幾つかあって、コアな韓国旅行者がよく使っていたが、再開発余波で一挙に姿を消し、逆に長期滞在型のヴィラが増えた。
 だけど、このヴィラ、設備はいいけど、とてもじゃないが高すぎて使えない。

 だから、安いゲストハウスが増えたことはとてもいいことなのだが、やっぱり問題は個人の零細経営で不安定ということだろう。
 宿代を上げれば客は減るだろうし、サービスの質を落とせば、やっぱり減る。
 従業員は最低でも英語・日本語・中国語必須だが、言語能力が高くてホスピタリティの志を持つ人材を安いギャラでそんなに簡単に雇えるわけもない。
 そして必ずつきまとうのが場所柄、再開発による立退きの可能性だ。

 開発の遅れた場所だから宿代も安く抑えられる訳だが、再開発工事はいつも突然が始まる。
 韓国ではみんな年がら年中引っ越しばかりしているので、開発に伴う移転や廃業はあまり気にならないんだろうけど、日本人にとってはその落ち着きの無さもまた、彼の国でストレスが鬱積する原因の一つかもしれない。

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