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Vol.510 2014年☆韓国映画BEST☆part5(END) [韓国映画]

【印象に残った作品たち(2)】

『신의 한 수』
(日本語訳題名『神の一手』)
神の一手210.jpg
出典:NAVER영화
 劇画が持つ破天荒さを映画で再現した快作です。
 イ・ボムスの凶悪ぶりが最高!

『해무』
(邦題『海にかかる霧』)
海霧210.jpg
出典:NAVER영화
 韓国映画の伝統を受け継ぎつつ、現代的な作品へと昇華させた秀作。

『도희야』
(邦題『私の少女』)
トヒヤ210.jpg
出典:NAVER영화
 「これでもか!」というくらい韓国社会の暗部を叩きつける傑作ですが、政治的偏向に陥っていないところがいいです。

『자유의 언덕』
(邦題『自由が丘で』)
自由が丘210.jpg
出典:NAVER영화
 完全に予想を覆されてしまったホン・サンス=ワールドの秀作。
 異邦人を描いた映画としても優れていて、これからの「自称・日韓友好映画」一つの指標になるかも?

『님아, 그 강을 건너지 마오』
(日本語訳題名『あなた、この川を渡らないで下さい』)
(※)意訳すると『私をおいて逝かないで下さい』)
あなた210.jpg
出典:NAVER영화
 『牛の鈴音』の作劇スタイルを更に進化させた韓国ならではの異色作ですが、ドキュメンタリーとしては賛否両論の演出といったところでしょうか。

【印象に残った作品たち-番外編-】
 作品自体はかいませんが、韓国社会を知る為のよい教材になると考えたので、あえて次の二本を選んでみました。

『변호인』
(日本語訳題名『弁護人』)
弁護員210.jpg
出典:NAVER영화
 故・盧武鉉元大統領がどうして、ここまで英雄視されるのか?

 これは日本人の多くにとって不可解でよく分からない現象ですが、『변호인』という映画は、それを感覚的に知る事ができる作品かもしれません。

 この『변호인』が左側の作品だとすれば、2014年末に公開され大ヒットした『국제 시장(国際市場で逢いましょう)』は、その右側にある作品という解釈もできると思います。

『명량』
(日本語訳題名『鳴梁海戦』)
meiryou210.jpg
出典:NAVER영화
 5,6時間は必要な内容を強引に2時間弱にまとめているため、無理なダイジェスト版の感が免れず、ツッコミどころも満載ですが、文禄・慶長の役が起こった当時の日本について、ここまで真面目にアプローチした韓国映画は今までなかったと思います。

 この作品を巷の風潮に沿って、「反日映画」と切って捨てることは簡単ですが、それを言ったら、日本で熱狂的に支持されている戦国武将や幕末の志士を描いた作品群は、韓国から見れば「日本人が極右に憧れ、賞賛している危険な作品」ということになってしまうでしょう。

 この映画が韓国で大人の支持を受けた背景には、日本のそれに似た、現状を打破してくれる英雄への渇望と憧れもあったと思うのです。

 海戦シーンは、おそらく今の日本映画で無理なレベルの仕上がり、一見の価値あり。

 【総括】
 今回、シメの総括を書こう…と思ってみたものの、はたと手が止まってしまいました。

 なぜなら、韓国映画はブロックバスター、インディーズとも、既にビジネスモデルが確立してしまい、これ以上の変化は衰退するしか望めないのでは?と考えたからです。

 先日、日本の国営放送で日本のアニメコンテンツが抱える海外営業力の弱さを危惧する番組が放送され、日本側の問題を打破するヒントとして、韓国のある作品が紹介されていました。

 その作品は、かつての日本で家電やら自動車の海外輸出に取り入れていた手法を使って外国販売に成功している、という内容です。

 でも、それを観てつくづく思ったのは「だから、この作品は面白くないんだな」という事でした。

 残念ながら韓国映画群もまた、だいぶ前から、その轍を歩みつつあるのかもしれません。

END


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