Vol.513 新装開店!COEX MALL、でも… [韓国生活]
2014年11月、ソウル・三成洞にある巨大な地下商業施設「COEX MALL」が二年近い改装期間を経て、遂にリニューアル・オープンした。
近頃、ここら辺界隈は筆者にとって縁遠い場所になっていたが、思い出深い場所でもあるので、わざわざスケジュールを組んで訪れてみた。
かなりの大工事を行っていたので、相当変わっているかと思っていたが、施設の基本構造にそれほど大きな違いはなく、昔の面影はかなり残っている。
だが、以前あった店舗のほとんどが撤退するか、場所を変えたので、指標となるものが無くなり、どこに何があるか、さっぱり分からなくなった。
「リニューアル・オープン」とは言っても、筆者が訪れた時分はまだまだ工事の真っ最中で、あちこちからドカチン音が轟いている。
でも、ここはオープン当初から年がら年中どこかで工事をやっている場所でもあったので、営業している限り、改装は永遠に終わらないのかもしれない。
地下街の基本構造が変わらないといっても、通路が増えた分、どこの通路がどこに繋がっているかが、かなり分かりにくくなっており、全体的に白を基調とした空間デザインもまた、訪れた者の方向感覚を狂わせ、迷路ぶりに拍車をかけている。
とりあえず「韓国を代表する、おしゃれな地下街」という役割を担っているので、勘違い系外国人観光客や地方からのお上りさんにとっては眩しく輝いて見える仕様になっているとは思う。
だが、買い物効率を求める人にとっては改悪と指摘されても仕方ない。
巨大なタッチパネルが汎用フロアガイドとして随所に置かれているが、これがまた使いにくく見難くて、なぜオーソドックスな看板形式にしなかったんだろう、と疑問に思った(もっとも、苦情が殺到すれば、すぐ改修されるでしょう)。
これはあくまでも推測だが、意図的に客が迷いやすい構造にすることで、増床した商業スペースに足を運ばせる戦略になっているのではないだろうか。
今回、訪れて一番ビックリしたのは、新しく出来た地下フロアに、かなりの店舗面積をとって、ガンプラ専門店「GUNDAM BASE」がオープンしていたことだろう。
ソウルの三成という、韓国の成金や見栄っ張りが集まるような場所で、「GUNDAM BASE」なんて、ちょっと前なら異常事態である。
でも、よーく考えてみれば、ここ数年の韓国におけるガンプラの展開は、「おしゃれな韓国男子のおしゃれな高級ホビー」というマーケティングを行っている節があったりする。
だから、意外とこの店はCOEX MALLのコンセプトに沿っているのかもしれない(でも、モビルスーツ並べて「おしゃれ」と言われてもねぇ…)
改装前のCOEX MALLは、韓国伝統の大衆的な地下商店街を継承しつつ、見栄を張りたい人にも、そうでない人にも対応しているバランス感覚が魅力の場所だったが、大改装後は、お金と暇のある韓国内外裕福層が顧客対象、といった感じが露骨になり、何かあれば韓国内左派勢力から叩かれそうだ。
正直、昔から広く浅くで面白いものを置いてあるような地下街ではなかったけれど、今回の大改装で一層、「韓国ならでは」といった、いい意味での「カッコ悪さ」を失ってしまったような気がしないでもない。
今後、ますます足が遠のくことを予感をさせる、ちょっと寂しいリューアル・オープンだった…
近頃、ここら辺界隈は筆者にとって縁遠い場所になっていたが、思い出深い場所でもあるので、わざわざスケジュールを組んで訪れてみた。
かなりの大工事を行っていたので、相当変わっているかと思っていたが、施設の基本構造にそれほど大きな違いはなく、昔の面影はかなり残っている。
だが、以前あった店舗のほとんどが撤退するか、場所を変えたので、指標となるものが無くなり、どこに何があるか、さっぱり分からなくなった。
駅寄りの出入口付近…
「リニューアル・オープン」とは言っても、筆者が訪れた時分はまだまだ工事の真っ最中で、あちこちからドカチン音が轟いている。
でも、ここはオープン当初から年がら年中どこかで工事をやっている場所でもあったので、営業している限り、改装は永遠に終わらないのかもしれない。
地下街の基本構造が変わらないといっても、通路が増えた分、どこの通路がどこに繋がっているかが、かなり分かりにくくなっており、全体的に白を基調とした空間デザインもまた、訪れた者の方向感覚を狂わせ、迷路ぶりに拍車をかけている。
とりあえず「韓国を代表する、おしゃれな地下街」という役割を担っているので、勘違い系外国人観光客や地方からのお上りさんにとっては眩しく輝いて見える仕様になっているとは思う。
だが、買い物効率を求める人にとっては改悪と指摘されても仕方ない。
巨大なタッチパネルが汎用フロアガイドとして随所に置かれているが、これがまた使いにくく見難くて、なぜオーソドックスな看板形式にしなかったんだろう、と疑問に思った(もっとも、苦情が殺到すれば、すぐ改修されるでしょう)。
左側の黒いところに名物トイレがありました…
これはあくまでも推測だが、意図的に客が迷いやすい構造にすることで、増床した商業スペースに足を運ばせる戦略になっているのではないだろうか。
今回、訪れて一番ビックリしたのは、新しく出来た地下フロアに、かなりの店舗面積をとって、ガンプラ専門店「GUNDAM BASE」がオープンしていたことだろう。
ソウルの三成という、韓国の成金や見栄っ張りが集まるような場所で、「GUNDAM BASE」なんて、ちょっと前なら異常事態である。
でも、よーく考えてみれば、ここ数年の韓国におけるガンプラの展開は、「おしゃれな韓国男子のおしゃれな高級ホビー」というマーケティングを行っている節があったりする。
だから、意外とこの店はCOEX MALLのコンセプトに沿っているのかもしれない(でも、モビルスーツ並べて「おしゃれ」と言われてもねぇ…)
改装前のCOEX MALLは、韓国伝統の大衆的な地下商店街を継承しつつ、見栄を張りたい人にも、そうでない人にも対応しているバランス感覚が魅力の場所だったが、大改装後は、お金と暇のある韓国内外裕福層が顧客対象、といった感じが露骨になり、何かあれば韓国内左派勢力から叩かれそうだ。
正直、昔から広く浅くで面白いものを置いてあるような地下街ではなかったけれど、今回の大改装で一層、「韓国ならでは」といった、いい意味での「カッコ悪さ」を失ってしまったような気がしないでもない。
今後、ますます足が遠のくことを予感をさせる、ちょっと寂しいリューアル・オープンだった…
以前フードコートがあったところ…
2015-03-18 16:08
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