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Vol.531 今思えば名盤かも?『同い年の家庭教師』 [韓国映画音楽(OST)]

 『동갑내기 과외하기』(日本公開時題名『同い年の家庭教師』)は2003年3月に公開され、韓国内動員数約380万人を記録した青春コメディだ。

 この作品のヒットによりクォン・サンウは本格的に良くも悪くも普遍的な「スター」へ躍進することになり、キム・ハヌルはそれまでよりもさらに映画女優として認められるきっかけとなった、そこそこにエポックな作品だが、韓国公開当時「スター不在」「低予算」「興行端境期の公開」「新人監督」とダメダメ四拍子が揃っていたため、映画関係者はヒットを疑問視していたという。

 それゆえにこの作品のヒットは「低予算でスターがいなくても内容がウェルメイドなら客は来る!」という、韓国映画のビジネスモデル嚆矢にもなった。

 正直、お子様向け映画であることは否めず、クォン・サンウの「俺様」な臭い大根ぶりがとにかく鼻について仕方なかったので、私は全然面白くなく、すぐ忘却の彼方に沈んだ作品だったが、劇中で使われた「피비스 (PB’s)」が歌う『에감』だけは異常にインパクトがあって忘れがたいものになっている。

 この「피비스」というグループについて筆者は詳しくはないのだけど、元々、弘益大前駅辺りで活動していたインディーズ系らしく、『동갑내기 과외하기』のOSTは当時の彼らにとって初のメジャーアルバムと言えるものだったようだ(公式の初シングルCD発売は2005年)。

 曲は韓国インディーズ系のスタンダートというか、かなり個性的で、とにかく明るく前向きだが、ヴォーカルは、おばさんが声を張り上げているようにしか聞こえず、メロディーも古いのか新しいのかよく分からない、ジャンル不明のヘンな曲が並んでいる。
 でも、それは、一度聞いたら真夏のセミの声如く、耳に焼き付いてしまう。

 このCDを聴くことがほとんどなくなった今でも、私の脳裏には피비스ヴォーカルのパワフルな歌声が突如脳裏に浮かんでは消えたりするので、もしかしてサブリミナル効果が仕込まれている?

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クォン・サンウは「しくじり先生」に出て欲しいです。

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