シン・ドンイル監督、再始動!Part1 [韓国映画]
映画監督シン・ドンイル(신동일)。
韓国独立系映画の雄である彼の名前を日本で知る人は多くない。
だが、韓国で商業公開されたの作品のほとんどが、日本で劇場公開、もしくはDVD化されているから、題名を聞いて「ああ、あの映画の監督?」と頷く人は意外に多いのではないか。
良心的兵役拒否がテーマの『訪問者(방문자)』、男同士の友情が招く破滅的な男女の激突を描く『僕の友人、その彼の妻(나의 친구, 그의 아내)』、そして在韓外国人労働者の過酷な現実を直球で見せつけた『僕たちはバンドゥビ(반두비)』が、日本では知られていると思う。
シン・ドンイル監督はプロデューサーとしても優れた洞察眼を持っていて、彼の作品出演以降、注目された俳優に、キム・ジェロク、カン・ジファン、ホン・ソヒ、ペク・チニなどがいる(チャン・ヒョンソンやパク・ヒスンについても、再評価に繋がったという言い方が出来るかもしれない)。
手掛ける作品はインディーズ枠であるため、上映館数はいつも少なく、興行も決して良いとは言えないが、世間一般が考えるよりも、韓国映画界で注目されている映画監督の一人なのではないだろうか。
だが、そんな彼も、『僕たちはバンドゥビ』と『視線の向こう -真実のために-(短編)』以降、しばしの沈黙を余儀なくされることになる。
そこには韓国独自の事情、業界が抱える構造的問題も垣間見えるが、最近十年間あまり、若手インディーズ作品が過剰に韓国内で製作、公開されるようになったことも無関係ではないだろう。
業界からすれば「人材発掘」という大義名分もあるのだろうけど、そのせいで一層、中堅やベテランが干されてしまうという状況が、インディーズ映画の分野でも起こってしまっている。
このように、傍で観るよりも厳しい状況の韓国インディーズ映画界だが、遂にシン・ドンイル監督&プロデュースの長編新作が、約七年間の沈黙を破って始動した。
新作のタイトルは
2015年11月21日に撮影をスタート、12月中には終了し、ポスト・プロダクション作業を経て完成済み、現在(2016年4月現在)時点で、公開待機中となっている。
正式な一般公開日はまだ未定だが、2016年の釜山国際映画祭で初上映後、年内の韓国公開を目指す予定だ。
(part2に続く)
韓国独立系映画の雄である彼の名前を日本で知る人は多くない。
だが、韓国で商業公開されたの作品のほとんどが、日本で劇場公開、もしくはDVD化されているから、題名を聞いて「ああ、あの映画の監督?」と頷く人は意外に多いのではないか。
良心的兵役拒否がテーマの『訪問者(방문자)』、男同士の友情が招く破滅的な男女の激突を描く『僕の友人、その彼の妻(나의 친구, 그의 아내)』、そして在韓外国人労働者の過酷な現実を直球で見せつけた『僕たちはバンドゥビ(반두비)』が、日本では知られていると思う。
シン・ドンイル監督はプロデューサーとしても優れた洞察眼を持っていて、彼の作品出演以降、注目された俳優に、キム・ジェロク、カン・ジファン、ホン・ソヒ、ペク・チニなどがいる(チャン・ヒョンソンやパク・ヒスンについても、再評価に繋がったという言い方が出来るかもしれない)。
手掛ける作品はインディーズ枠であるため、上映館数はいつも少なく、興行も決して良いとは言えないが、世間一般が考えるよりも、韓国映画界で注目されている映画監督の一人なのではないだろうか。
だが、そんな彼も、『僕たちはバンドゥビ』と『視線の向こう -真実のために-(短編)』以降、しばしの沈黙を余儀なくされることになる。
そこには韓国独自の事情、業界が抱える構造的問題も垣間見えるが、最近十年間あまり、若手インディーズ作品が過剰に韓国内で製作、公開されるようになったことも無関係ではないだろう。
業界からすれば「人材発掘」という大義名分もあるのだろうけど、そのせいで一層、中堅やベテランが干されてしまうという状況が、インディーズ映画の分野でも起こってしまっている。
このように、傍で観るよりも厳しい状況の韓国インディーズ映画界だが、遂にシン・ドンイル監督&プロデュースの長編新作が、約七年間の沈黙を破って始動した。
新作のタイトルは
『컴, 투게더(Come,Together)』(仮題)。
2015年11月21日に撮影をスタート、12月中には終了し、ポスト・プロダクション作業を経て完成済み、現在(2016年4月現在)時点で、公開待機中となっている。
正式な一般公開日はまだ未定だが、2016年の釜山国際映画祭で初上映後、年内の韓国公開を目指す予定だ。
(part2に続く)
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※『Come,Together』詳細については直接、韓国側にお問い合わせ下さい。
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