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迷館は迷宮でもある [韓国映画]

 ソウル・鐘路三街にある老舗の映画館「ソウル劇場」。

 本ブログでも、散々けなしている酷い映画館であることは今も変わりないが、数年前、社長が変わってからは、だいぶマシになった…といっても基本は同じ建物、同じ劇場なので出来るだけ近寄らないようにしているのだが、インディー・スペースが光化門から、ここに移転してしまったこと、大韓劇場(この映画館も個人基準では最悪の部類)と並んで、ここでしかやらない珍作が掛かること、定宿が近いことなどから、数年来、韓国に行くたびに、結構訪れるようになってしまった(トホホ…)。

 昔に比べれば、サービスはだいぶ改善されて、従業員の態度も良くなり、ハチャメチャな構造の内部で迷うことも少なくなったが、最近、訪れてみると、大規模な改装が始まったため、再び迷宮化していた。

 この映画館一番の問題は、エレベーターやら階段やらエスカレーターやらが複数あるくせに、それぞれが行き先限定で、フロアを自由に行き来出来ないことなのだが、道順は劇場スタッフに聞いてもよく分からなかったりする(そうそう、トイレの場所も問題だ!)。

 今回、移転後のインディー・スペースをそれまで何度か使っていたため、油断していたのが、まずかった。
 インディー・スペースまで行くには、エスカレーターで3Fへ行き、そこで降りればいいだけで(当時)、窓口の人もそう案内してくれたんだけど(ちなみに、インディー・スペースは運営がソウル劇場と別扱いになっている)、行ってみれば、3Fは人の気配が全く無く、フロアも閉鎖中…

 「あれ?おかしいなぁ…」とは思ったのだが、上映まで時間が少々あったので、「ソウル劇場のチケット売り場のある階まで一旦上がって、場所を再確認して、そこから直接3Fまで降りればいいや」ということで、エスカレーターを最上階まで上がりきったことが、実は更なる大きな間違いだった!

 ソウル劇場のチケット売り場のある階から、下階に降りるエレベーターはあるのだが(当時エスカレーターは上りのみ)、同階にはエレベーターが二箇所ある上、それぞれ行き先制限があり、下階行きエレベーターに乗れば乗ったで、実は3Fで降りることが出来なかったりする。

 仕方ないので、また1Fに戻り、窓口で場所を聞き直してエスカレーターで再び3Fに行くが、やっぱりフロアは閉鎖中…

 「なんだ、こりゃ?話と違うだろ」と思い、はたまた、ソウル劇場のチケット売り場まで上がり、そこそこベテランらしい係員に道順を尋ねると、やっぱり1Fからエスカレーターを使って3Fに行くようになっている。

 既に上映時間は迫っており、あせる気持ちを抑えつつ、再び、1F行きのエレベーターを待つが、大体こういう時にはマーフィーの法則が発動して、なかなか来ない。

 どうにか1Fに戻り、再び片道エスカレーターで3Fに向かうと、今度はフロアに入れるではないか!

 映画館というものは、どこも最低人数で運営しているし、通常インディースペースに客が押しかける訳もなく、韓国の他のミニシアターでも、こうしたことは時折経験することでもあるので、今回の出来事に目くじら立てる気はないが、少し早めにフロアへ入れるようにして欲しいよなぁ。

 たぶん、フロア担当のお兄ちゃんが几帳面(韓国人はそこら辺が両極端でいつも困困)で、私は私で、日ごろ時間が進んでいる時計を使っていたのが、まずかっただけかもしれないが…

RIMG0644_1.JPG
(今現在は、取材当時と事情が異なると思います)

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