Vol.136 アン・ギルガン、なつかしの面影 [韓国俳優]
俳優アン・ギルガン。
彼の名前だけ聞いて、即誰だかわかる人は、韓国でもあまりいない。
しかし、ここ十年、韓国映画の中堅バイプレーヤーとして大活躍している俳優だ。
日本では「ウォンタクの天使」のやる気がない、げじげじ眉毛の天使を演じていたオジサン、と表現すればわかるかもしれない。
彼はリュ・スンワン作品に全部出ているというが、私も実は指摘されるまで全く気がつかなかった。
あえて心当たりのある役といえば、「相棒」で演じた事件の発端となる飲み屋のマスター役くらいだろう。
でも、なにか脳裏に焼きつく個性を持った俳優であって、格別好き!とか格好いい!とか決して思わないが、映画に出ているのを観ると嬉しく思ってしまう一人でもある。
役柄はかなり幅広くて、田舎のヤクザからSWATの隊長、映画監督にゲイと、様々だ。
だけどルックスは星一徹。
かなり強烈な顔立ちなのだが、カメレオンのように作品に溶け込んで、なぜだか目立たない演技力の持ち主でもある。
私が彼に引っかかってしまうのは、その顔立ちなのだろうと思う。
かつて日本には、こういう顔立ちのおじさんが必ずどこにもいた。
だけど、最近はめっきり減ってしまったタイプの、おじさんなのだ。
俳優アン・ギルガン。
角刈りに着流し、それもまた似合いそうな俳優だ。
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