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Vol.237 トンカツと牛丼 [韓国の食]

 韓国の食べ物といえば日本では「キムチ、焼肉、サムゲタン、冷麺」が定番だ。

 同じように韓国で「日本の食べ物」といえば「とんかつ、牛丼、ラーメン、うどん」が似たようなポジションにある。

 もっとも、最近ではお互いの行き来が日常化しているから、さらに複雑で多様化しているのだけど、やっぱりお互いでポピュラーな料理は上記8点だろう。

 少なくとも私の知る限り、韓国で最も好まれる日本食はトンカツと牛丼と寿司だ。
 本格的なラーメンだとか、カレーライスは案外、韓国人の口に合わなかったりする。

 かつて日本に留学に来ていた偏見バリバリのとある韓国人は、日本の食事が全く口に合わず困っていたが、トンカツと牛丼は全然別だったという。
 彼にいわせると、この二点は日本の食べ物ではないから美味しい、ということになっているらしい(日本の料理や酒は、なんでも韓国のものより劣り、まずい、まずいと主張する人は結構いる)。

 金泳三政権以降、韓国で爆発的に増えたのが、まずトンカツ屋だった。

 もちろん、それまでも韓国にトンカツは存在したが、本格的な日本式トンカツをうたう店が増えたのはここ十年くらいのこと、以前は見かけなかったカツ丼さえも、今では普通に食べる事ができる。

 でも、私は韓国では、韓国式のトンカツが好きなんである。
 ペラペラの薄い肉に衣を付けて揚げるやり方は、ある意味、トンカツの原点といえるし、あれはあれで、チープで美味しい。
 出前なんかで冷めたヤツを頼むと、懐かしの味という感じで、これはこれで否定してはいけないと思うし、特に韓国人自身がそうであってはいけない。

 吉野家の牛丼もまた、一部韓国人にとっては憧れの味だ。

 その昔、吉野家は韓国にもチェーン店を展開していたことがあったのだけど、アジア通貨危機の際に全て引き上げてしまった。
 でも、業績が悪かったわけではないらしい。

 ソウルだと、江南のお店が有名だったが、残念ながら私の記憶にはない。
 韓国でも吉野家復活を望む声はいまだよく聞くし、吉野家も再進出する意向があったことを以前聞いたが、今だ復活は実現していない。
 時期的には昔よりも商売はやり易いと思うのだけど、何か韓国では復活出来ない秘密のワケがあるのかもしれない。
 だから、吉野家製冷凍牛丼が再販され始めた今、韓国への手土産に、この吉野家レトルト牛丼は、予想以上に喜ばれると思う。

 ちなみに、韓国で牛丼を再現しようとするなら、チャドルを使うとよいのではないだろうか??
 でも、タレは日本から持参が無難であることは、いうまでもない。

ギュウドン.jpg

これが居酒屋『勝負』の牛丼だ!にんじんと卵入り…




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