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Vol.270 アブサントの味 “ Kallnacher Absinthe ” [韓国と関係ない話]

 アブサント酒といえば、毒々しいイメージがある。

 不自然なグリーンだとか、ブルーやレッドだ。
 イエローやブラック、コバルトもある。

 これは、おそらく、酒の成分によるものではなく、売る側の商品差別化戦略であって、本来は淡い枯草色か、濃緑色が自然なのではないかと思う。

 そんな、おかしな色合いオンパレードの中で、個人的に好きなのが、透明のアブサント酒だ。
 薬草酒がなにゆえ、透明のお酒に仕上げることができるのか、その製造方法は想像するしかないけれど、透明のアブサント酒こそ、実はアブサント酒らしい味わいが漂う。

 “Kallnacher Absinthe”は、その中でも、ちょっと異端の味わいだ。

 一飲すると非常に個性が弱い味で、「あれ?」といった感じで、拍子ぬけ。
 アブサント酒特有の個性が、ちっとも感じられない。
 少しドロン、としていて、甘味が強く感じられるのが特徴だが、香りも味も、凄く弱い。
 つまり、あまり美味しい、という感じがしない酒だ。
 
 だが…

 あーら、不思議、加水するといままで隠れていた個性が、パッと花開く。
 微妙だが、味と香りに複雑さが増し、何よりもフィニッシュ感が倍増する。
 
 結論からいうと、どう飲んでも地味で控え目なお酒なので、強い個性的な味が好きな人にはあまり魅力はないとは思うが、なんだかその控え目なところが、逆に個性的なお酒である。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

-さるすべり流“Kallnacher Absinthe”の飲み方-

 常温の軟水をお酒1に対して0.8くらいで。
 加水すると白く濁るが、やや濁る程度に留めるのがコツ。
 もともと、味の腰が弱いお酒なので、加水し過ぎると風味が損なわれるし、氷を入れても、同様。
 <ドロン>とした感じを残すくらいが丁度いい。

Kアブサント.jpg

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