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Vol.308 牛丼PartⅡ/狎鴎亭編 [韓国の食]

 ソウル市内、漢江を南側に渡ってすぐのところに、一部日本人の間で「先進的でおしゃれな街」と誤解されている狎鴎亭界隈がある。

 実際は、高級なお店と貧乏臭い家並みが無秩序に入り組んだ半端な場所だが、確かに物価は高いので、それだけが「ここは特別!」というステータスなんだろう。

 かつてはバブル経済を象徴していたこの街も、お安い食べ物屋が増え、ビルの空室が目立つようになって久しい。

 ギャラリア・デパートのすぐ近くには、高級住宅が立ち並び、有名芸能人たちも住んでいる。
 美容院だとか飲み屋だとか、業界人御用達の場所がたくさんあるので、夜、狎鴎亭周辺をフラフラしていると、スターと行き違うことがあるかもしれないし、ウィンドウに黒い偏向シートが張られたゴツいバンが走っていたら、それは彼らが仕事に向かう途中なのかもしれない。

 その牛丼屋は、地下鉄3号線「狎鴎亭」駅から徒歩で3分くらいの、通りから、やや死角の場所にあった。

 いつもなら、入ることは絶対ないようなお店なんだけど、ここ最近、ソウル市内の牛丼屋探索をやっているので、初めて見つけた時から気になっていたお店だった。

 ファースト・フードぽい店内には、牛丼以外に、おにぎりやうどんも置かれている。
 店内はいつもガラガラ、とても繁盛しているようには見えないが、こんな一等地で、お店が続いている訳だから、固定需要はあるのかもしれない。

 牛丼のメニューは一種類だけだが、普通サイズとLサイズがあり、オプションで卵が付いてくる。
 
 その日、前の夜から忙しくて、まともな食事を摂っている時間がなかったので、Lサイズを注文。
 牛丼なので、あっという間に出てくるのは、まあ、当然か。
 
 見た目は特に普通の牛丼だが、色がやけに薄い。
 薬味として長ネギを刻んだものが乗っけてあるが、ちゃんと切れていなかったりする。
 紅ショウガは別皿に盛られていて、薄い味噌汁が付いて来た。

 肉質は、以前紹介した鷺梁津市場のものとは違って、ちゃんとスジスジの肉。
 プリプリの食感が日本の牛丼に近い感じだ。
 ご飯は固くパラパラに炊けているので、これも合格。

 肝心のつゆの味だが、日本人なら賛否両論、別れるかもしれない。
 色が薄いのは、かなり醤油成分が少ないからなのだ。
 でも、その分、あっさり味。
 脂っこくないけど、コクはある。

 個人的には、十分美味しいと思った。
 日本の牛丼でも、最近「塩牛丼」なんてものがあったりするけど、それに近いのかもしれない。
 
 「狎鴎亭」駅周辺は、あまり入りたいと思うような食堂が昔から無いけれど、「安東ククシ」と並んで、独りで食べるお店の定番にしてもいいかな…?

狎鴎亭1.jpg

LサイズはW5300-くらい?吉野家に近い価格です


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