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Vol.317 なんでもかんでもタッチパネル物語 [韓国映画]

 久しぶりに龍山CGVにいったら、それまでの自動発券機がすべて撤去されて、巨大なタッチパネル式の端末に替わっていた。

CGV2.jpg


 このタイプの発券機は、すでに一部ロッテシネマで取り入れていたが、やっぱり使ってみると気恥ずかしい。
 昔パチンコ屋にあった、でかい飾り台みたいで、周りから丸見え。

 ソウルの地下鉄や街角でも、少し前から地域情報を検索する端末が、この手の巨大タッチパネル式のものに換わっている。
 でも、実際使っている人はほとんど見かけない。

 巨大タッチパネルが林立する街の光景を見て、「日本より遙かに進んでいる!」と絶賛する声を相変わらず耳にするけど、昔からあった誰も使わないインターネット公衆電話なんかと同じで、実用性重視というよりも国策絡みの宣伝としての意味合いが強いんだろう。

 こういう大型タッチパネル機は、誰でも簡単に使えることにユビキタス思想としての大きな意義があるわけで、ボケッと鎮座しているだけでは捨て看板と同じである。

 どちらにしても邪魔だし、すぐモデル落ちするハードだから、いずれおりを見て撤去されてしまうんじゃないかな?
 スマートフォンや公衆無線LANの急激な普及も、かえってこういうオブジェクトを滑稽なものにしている。

 さて、龍山CGVに置かれた、ぬりかべ端末を使って予約した映画のチケットを発券してみる。
 最新の機械だから、さぞかし使いやす……つっ、使いにくい!
 
 画面が垂直、やたらとボタンが大きいので急いで打ち込もうとすると誤入力してしまったりする。
 そしてタッチパネルに共通する使い勝手の問題として、物理的なボタンがないからどうしても間違えてしまうのであった。
 画面の大きさやボタンのレイアウトも誤操作性を助長しているような気もする。
 それと、この機械、予約したチケットの出力が連続してできないらしい(できるのかもしれませんが、その時はわかりませんでした)。

 表示が大きくて操作もシンプルなので、機械操作が苦手な人には優しそうな端末にも思えるが、どの端末も人が群がったままで列がさばけていない。
 もしかしたら他の人たちも逆にわかりにくくて、難儀していたのかもしれない。

 龍山CGVは同チェーンのフラッグシップ店なので、改装に伴い、こうした新型巨大タッチパネル端末が多数取り入れられたのだろう。
 この種の端末は置き場所を取ることもあってか、他の劇場では旧タイプが健在だし、全て入れ替わるとも思えないが「あんまり使い易くないよー」というのが第一印象であった。
 なによりも他から操作が丸見え、っていうのが一番イヤ。

 地下鉄の駅や街頭の巨大端末を使う人が少ないのも、それが原因なのかもしれないし、日頃キーボードを使っているユーザーからすれば、やっぱり簡素にし過ぎると使いにくかったりするんじゃないのだろうか。

 そしてこの手に端末は、中途ハンパな多言語対応が使いにくい要因にもなっているような気も(そこら辺が韓国らしいけど)。

 どうせなら開き直って、日本人に特化した巨大タッチパネル端末&対応ファームを開発して、江北辺りを中心に、ホテルやショッピングモールに多数置いちゃうというのはどうだろうか。
 それこそ地図検索からT-MONYカードの購入に充電、劇場の予約にチケット発券まで対応させちゃう総合端末だ。

 旅行会社が率先して使わせれば需要に合いそうな気もするし、なによりも韓国を訪れる日本人旅行者は年齢層が高く、行く場所も限定されているので、企業実験としても面白いんじゃないかと思う。

 江北や江南のお高いホテルやデパートの中だったら、そうした端末いじっていても、あんまり気恥ずかしくないし。

CGV3.jpg

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