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Vol.431 ククスの味Part2 [韓国の食]

 ソウルでいつも泊まっている宿の近くにククス専門店がある。
 最寄り駅途中にあるのでいつも前を通っていたのだが、興味を惹かれないので今まで入ったことがなかった。

 店構えはごく普通の食堂で小奇麗だがあまり際立った特徴はない。
 覗いてメニューを見るとコンククスが売りらしいが、それほど好きな料理でもないので、やっぱり前を通るだけであった。

 ある日、いつものように宿に戻る道すがら、食事をする時間があることに気がついた。
 コンビニで済ませようかと考えたが、その謎のククス屋も悪くなかろうと思い、入って見ることにする。

 ちょっと驚いたのは思った以上に広く綺麗なことだ。
 二階席があり、その奥にはお座敷まである。
 「これはアタリかも…」

 メニューは全部で四種類しかないが、国産素材にこだわっていることを謳っている。
 名物はやはりコンククス、黒豆を使っているのが特徴でスープは灰色だ。
 ただ、ちょっと値段が高い気もする。
 その時はお金が無いこともあり、ベイシックな味も知りたかったので、ミョルチククスを注文する。

 突き出しで白菜キムチが出てくるがこれが美味しい。
 漬け具合が丁度いい上(やや浅め)、野菜の味が活きていて家庭で作ったものに近い。
 続いてミョルチククスが出てきた。
 麺は太めで、透明のスープにジャガイモの切り身と青菜が載っているだけのシンプルさだ。

 まずスープを飲む。
 大変上品な味で、ミョルチの風味は薄いが意図的に臭さを飛ばしてある感じだ。
 弘益大のミョルチククスが田舎の風景を連想させる素朴さだとすれば、こちらは都会の空気漂う洗練された味である。
 麺にジャガイモの組み合わせは意外だが、よく合っている。

 麺を食べてみる。
 かなり太めで基本はコンククス用ではないかと思うが、これまた美味しい。
 コシがある上、韓国の麺類では珍しく小麦粉の味がちゃんと感じられる。
 私は細麺派だが、これだったらOKだ。

 韓国における伝統的麺料理はイマサンな印象が強いのだけど、ここのククスは明らかに例外。
 素朴であっさりしているのが、麺好きなら十分受け入れることができる味である。
 やや値段が高いことが難だが、総合的な美味しさを思えば、許容範囲だろう。

 さあて、次はコンククスを食べようっと!

KUKUSU2.jpg


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