Vol.167 イ・ジョンヒョク(이 종혁) ぬりかべナイスガイ [韓国俳優]
ここ数年、バイプレーヤーとして頭角を現しつつある若手俳優に、イ・ジョンヒョク(이종혁)がいる。
映画は「シュリ」がデビューということになっていて、TVドラマにもよく出ている俳優だから、無名というよりも中堅の位置にいる俳優、といった方がよいかもしれない。
デビューは舞台、演劇界では若手として名を知られていて、固定ファンもおり、きちんとした公式ファンサイトもある。
それなりのキャリアがある彼だが、スクリーンでの演技を見ていると、うまいのか下手なのか、実はよくわからない。
なぜなら、パフォーマンスが地味で無表情、いつも、ぬぼ~としているからだ。
ルックスも、二枚目かというと、そうとも言いがたく、三枚目とも違う。
そして妙におっさん臭くなりつつある今、かっこいい、というよりも、味のあるキャラに変身中、といったところだろうか。
いわば、ぬりかべのようなイ・ジョンヒョクだが、目立たないようでいて、なぜかその存在が印象に残っていたりする。
「個性派」という形容は、演技が強烈とか、顔立ちが強烈とか、何か極端な要素を持ち合わせた場合によく付けられるものだが、彼のように、存在感はあるけれど「いるのか、いないのか」みたいな個性派は珍しい。
彼は「用意周到ミス・シン」でニヒリストのサラリーマンを演じていたが、これがとてもよかった。
無表情に「のぺっ」と突っ立っているかのようでも、目はいつも皮肉まじりに笑っていて、それが映画を面白くしている。
そういえば、二十代の頃の、チャ・スンウォン(차승원)も、こんな感じだったような記憶がある。
今では個性派大スターのチャ・スンウンだが、最初の頃は、TV時代の安っぽい二枚目イメージに引きづられ、三枚目としての持ち味をうまく発揮できないでいた。
イ・ジョンヒョクも昔の写真を見ると、基本的には二枚目の線だ。
でも、コメディ演技開眼できる機会があれば、大きくブレイクしそうな雰囲気を「用意周到ミス・シン」からは感じたのだった。
シン・ヒョンジュン(신현준)やパク・ヨンウ(박용우)がそうであったように、俳優イ・ジョンヒョクにとって、これから迎える三十台後半から四十台にかけてが、そのキャリアに大きな影響を与えそうな気がする。
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こんにちは。またお邪魔します。
イ・ジョンヒョクは2年前韓国で“ミスターソクラテス”を観た際に気になった俳優でした。ドラマファンの間ではグリンローズで知られてはいたみたいですが。その後いろいろなドラマで見ています。
2年前やはり韓国でミュージカル“ドラキュラ”が上演され、好きな歌手シン・ソンウが主演、トリプルキャストでイ・ジョンヒョク、シン・ソンロクも出演。あまりに素晴らしい舞台と歌で何回か通ったのですが、イ・ジョンヒョクの舞台も2度見たんです。以前から大学路でミュージカルをやっていたそうで初めての大舞台だったらしいですが、声量もありなかなか良い舞台で好評でした。
強烈な印象ではないけれど、どこか気にかかる俳優ですよね。
by はぬる (2008-01-17 16:29)
はぬるさま。
こんにちは。
たぶん、彼って舞台と映画、TVでは見せる顔が全然違うのでしょうね。
最近太り始めたので、四十過ぎるとどうなることやら(^^!)
by さるすべり (2008-01-17 19:16)