Vol.171 「クローバーフィールド/hakaisya 」今、怪獣映画がトレンディ① [映画]
考えてみれば、ここ数年ばかり怪獣映画がよく作られているような気がする。
日本じゃなくて外国で、だ。
怪獣映画が日本のお家芸だったのは既に遠い過去だが、輸出されたそれらの遺伝子が今芽生えつつあるのかな?とも思う。
韓国の「D-WAR」はモロそうだし、TV「太王四神記」第1話も、まるで昔の怪獣ドラマだ。
ハリウッドの「トランスフォーマー」だって怪獣モノといえなくないし、「THE MIST/ミスト」も、観方によっては怪獣映画の系譜である。
韓国では「괴물=怪物」の第2弾製作が、一応決定している。
舞台は外国人観光客ご用達の江北にある、あの清渓川周辺というから、例の新大統領がらみの某財閥から映画へ投資が決まっているのかな?
シナリオは漫画家カンブル(강풀)が担当するという。
この映画自体には期待していないけど、カンブル(강풀)のことだから、現代韓国の暗闇を市井の視点で描いてはくれるだろう、という望みだけは、ちょっとあったりする。
だから監督は新人ではなくて中堅をぜひ配してほしい。
カンブル(강풀)の描く漫画は、絵がうまくはないが、シンプルで奥深く、ヒット作「アパート」は、都市部の人間関係が実によく出ている、日本人にも十分共感できる作品だった。
アン・ビョンギ(안병기)の映画「アパートメント」は「?」な出来だったけど…
さて、現在、「怪獣映画」という触れ込みで世界的に話題、ということになっているアメリカ映画が、「クローバーフィールド/hakaisya=Clover Field 」だ。
公開までとりあえず覆面状態だったが、つい先日公開されたので、さっそく観にいったのだが、今までありそうでなかった「怪獣映画」かもしれない。
映画ではなく、TVドラマで実績を上げたスタッフが中心になっていることもあって、かなり変わった感覚の作品だが、それがよい点でもあり、悪い点でもあったような気がする。
作品には「ゴジラ」へのリスペクトがいっぱいで、随所に「日本」がらみのネタが織り込まれているが、登場人物たちが「Japan、Japan、Japan」と連呼する様子に、「韓国の一部観客は気分悪くしてるんだろうなぁ~」(^^)、などと思いながら観ていたのであった…
<②へと続く>http://mosdo1225.blog.so-net.ne.jp/2008-01-27-1
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