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Vol.280 巨大ドームの中にあるもの [韓国生活]

 韓国・仁川国際空港には、【大庁堂】とか【交通センター】と呼ばれる、謎の巨大ドームがある。

RIMG0072.JPG

 なぜ【謎】かというと、中に入っても何に使うものなのか、よくわからない巨大建築物だからだ。
 異様な形状と大きさは、とにかく目立つこと、この上なし。

 糞尿ネタ満載のアニメーション怪作『アッチとシパック/아치와 씨팍(2006)』での最終決戦の場がなぜ、仁川空港なのかは、このドームが出てくるからだ。

 でも、中は人影まばらでガラーンとしている。
 一応、駅やら、銀行やら、旅行代理店やら、食堂やらが軒を連ねているが、閑散としていて、遊んでいる空間の方が大きい。
 ローラースケートや、ラジコン・カー、ラジコン・ヘリで遊ぶにはピッタリの場所だが、当然、そんなことは誰もやっていない。
 全面ガラス張りなので、光熱管理費もばかにならないだろう。

 外から見るとゴキブリそっくりなので、個人的には【ゴキブリドーム】と呼んでいるが、色合いからすれば、【カメムシ】のほうにより似ているかもしれない。
 でも、【鶴】を模しているという。

 【大庁堂】は、その形状と、いつも誰もいないことから、韓国の映画やTV、CMのロケ場所としてよく使われているが、【韓国らしい】無駄な巨大建築物といえるのかもしれない。

 ある日、時間があったので、この無駄な空間の中を探索してみた。
 すると、意外なものを発見をする。
 中には滝やら小川が流れる植物園があった。
 ジョーン・バエズの歌声を流したら、まるで映画『サイレント・ランニング』の世界。

植物園.jpg


 誰もいない園内を歩いてみると、奥にはベンチが設置されていて、サラリーマン風の人が昼寝をしている。

 そうか、ここはそういう場でもあったんだ。

 この植物園、訪れる人はほとんどなく、適当に薄暗く、静かで、しかも水音つき。
 その水が少々、臭わないでもないが、たしかに、一休みの場としてはいいかもしれない。

 仁川空港は、24時間OPENだ。
 夜中の治安はちと、不安かもしれないが、寝袋持って寝るにも、いい場所かもしれない…と妄想するものの、まさか、こんな目的のために、この巨大な建物がある訳??って、そんな訳もなく、やはり探索すればするほど、このゴキブリドームの存在は、謎を増してゆくのであった…

Aachi & Ssipak.jpg



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