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Vol.310 アブサントの味/『KING OF ABSINTHE PLATINUM』 [韓国と関係ない話]

 数あるチェコのアブサント酒の中で、成分と風味が強烈で有名なのが、『KING OF SPIRITS GOLD』だろう。

 このお酒、ゴッホ印のラベルが有名だが、今回の『KING OF ABSINTHE PLATINUM』は、かの文豪、ハードボイルド小説の元祖でもある、アーネスト・ヘミングウェイがラベルに掲げられている。

 『KING OF SPIRITS GOLD』は、高価なお酒であることも加え、あまりの強烈さに、煮ても焼いても喰えない酒、という感があり、カクテルに応用するにしても、個性が強すぎた。
 正直、一度飲めば「もういいや」である。

 そんな折、『KING OF ABSINTHE PLATINUM』が、セールスで売り出されている知らせが届く。

 格安といっても高いことに変わりないし、『KING OF SPIRITS GOLD』の味を考えると、イマイチ踏ん切りがつかなかったんだけど、一期一会と思って注文してみる。

 ヘミングウェイ印の『KING OF ABSINTHE PLATINUM』も、ゴッホ印の『KING OF SPIRITS GOLD』同様、瓶底にお馴染みの葉っぱが沈んでいるが、お酒自体はもっと緑色が強い。
 名酒『CZECH ABSINTH STRONG』が最近、えらく人工的で不自然な緑色になってしまったのとは違い、とっても自然な色合いだ。
 想像するに、生産量があまり多くなく、丁寧に作っているのかもしれない。

 封を切ると、強烈な香りが立ちあがる。
 グラスに注いで口に含む。

 「おや?」

 例の咳き込むような刺激を覚悟していたが、思いのほか、まろやか。
 強烈な風味は変わらないのだが、丸く優しい風味だ。
 苦味は強いし、除虫剤のような香りも同じなのだけど、アブサント独特の味がきちんとお酒に感じられる。

 フィニッシュは、ヨーグルトのような味がかすかに残るが、水で薄めると、苦味が一層強くなり、逆に飲みにくくなる感じがした。

 あまりお勧めできないアブサント酒ではあるものの、ゴッホ印の『KING OF SPIRITS GOLD』よりも万人向けかな?

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 (さるすべり式飲み方)

 ストレートあるのみ。
 ワンショットグラスに注ぎ、時間をかけて、ちびちびと舐めて味わうべき、お酒。
 時間をかけて飲むことで、口の中での味の変化が、長く楽しめる。
 ちなみに、かなり苦い。
 でも、悪酔いなし。

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