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Vol.528 ふにゃふにゃだけど [韓国の食]

 地下鉄三号線『狎鴎亭』駅から地上に出てすぐ、やや裏の通りの雑居ビル二階に「안동국시」はある。

 「안동국시」とは「慶尚南道・安東地方周辺式の국수」という意味だが、そのまま店名になっている。

 ソウルで「안동국시」の類いを出すお店は意外と少ないのだが(というか、続かない)、狎鴎亭にあるこの店は、もしかしたら、ソウルにおける草分けなのかもしれない。

 お店が開店したのはかなり前の事で、老舗の部類に入るから、食堂の廃り流行りが凄まじいソウルで、しかも狎鴎亭の一等地で定着しているということは、隠れた人気店なんだろう。

 국수がメイン料理なので店のメニューはシンプルだが、수육や전、만두の類も置いてある。
 他の人の注文を見ていると、「국수+その他」の組み合わせを注文していることも多いが、국수単品でも量が結構あるので、一人の時は注意である。

 국수には温麺と冷麺二種類あるが、レシピ的にはおそらく大きな違いはない。
 スープは牛骨ベースの薄い醤油味の澄んだもので、あっさりしているがコクがある。
 冷麺のスープから동치미を抜いたような味でもあるが、冷やしたものも十分美味しい。

 この店の特徴は、おそらく麺そのものにある。
 きしめんに似た形状だが幅は狭く厚みもなく、ワンタンの皮を細切りにしたような麺で味もそれに近い。
 そのためか、かなりプヨプヨの柔らかい状態で出てくるのだが、これが予想外にいけたりする。
 煮溶ける寸前といった感じだが、スープと良く絡んでいるのだ。
 生麺を使っているが、乾麺だとこの食感と味わいは出ないかもしれない。

 値段は昔からやや高めだが、それは仕方ないだろう。
 場所の問題もあるだろうけど、麺もスープもちゃんとしたものを提供し続けているからだ。

 日本におけるラーメンや素麺とはちょっと異なる麺料理だが、博多うどんなどにコンセプトが近いかもしれない。

anndonn3.jpg
写真撮るの忘れました…

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