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Vol.156 アブサントの味② [韓国と関係ない話]

 私がよいお酒の条件として不可欠な要素だと考えているものに、

 ●価格が安い
 ●入手しやすい

 の二点がある。

 お酒は特殊な嗜好品だから、ものによっては入手難になりやすいし、変なプレミアム価格もつきやすい。

 だから「高くて希少」でも、消費者側の費やしたコストに見合う商品か否か、ものすごく疑問に思うことがよくある。

 最近では芋焼酎なんかがその悪しき例だろう。

 アブサントというものが、日本で改めて認識されはじめたのはここ数年のことだ。

 それに味や風味も、日本人お馴染みのものとは程遠く、オタクなユーザーに好かれるタイプのお酒である。
 輸入される種類や量は少なく、成分に対する輸入側の自主規制もあってか、二、三年で終売になることが多く、バーの経営者はわざわざ個人輸入してお店に出していたりする。

 日本で今、もっとも入手しやすいのは、フランスのメーカーが出している幾つかのものだ。

 その中で私が一番のご用達にしているのが、ジャンボアイエのアブサントだ。

 上品な風味でお酒の質も高く、日本で流通しているこの手のものの中では、一番好きなアブサントの一つである。

 フランスのアブサント特有のアニス系成分は他より抑えられていて、ニガヨモギ特有の苦味が大変強い。以前紹介したチェコ・アブサント・ストロングに比べると豊穣さでは劣るものの、風味のよさにそれほど遜色は無く、十分代用品としても楽しめるものだ。

 特有の匂い(イカリソウや胡椒のような)があるので、それを敬遠する人もいるだろうが、本来、ハーブ酒というものは臭くて苦いものであって、それを楽しむべきお酒なのである。

 値段もかなり安く、流通も安定している。

 私がいつも購買しているお店では、ペルノー・アブサント約半分の価格だ。

 ユーロ高の今日、この手の酒はどんどん値上がりし、流通も不安定になっているが、このジャンボアイエのものは、いまのところ、その影響を受けていない。

 ただ、半年後にはどうなるかわからないので、興味のある方は早めに入手して試して見た方がいいのは、いうまでもない。

 風味が強いので、ジンやウオッカの風味付けにも使える。

 エクストリーム・アブサントが入手出来なくなってしまった今、その代わりにも十分使える風味の強さだ。

 ちなみに、このジャンボアイエのアブサントも合法品なので、いくら飲んでもラリッたりしないから、そちらの効果は期待しないように(^^)




 


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