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Vol.162 元旦を行く [韓国と関係ない話]

 2008年1月1日。
 通称「元日」。

 小遣い稼ぎの仕事を終えた夜、私は新大久保にいた。
 初詣をするためだ。

 高校生くらいの頃、ここは昔の下町といった面影が強く残る街だったが、バブル期くらいから外国人が大幅に増えはじめ今に至る。

 新大久保駅には最近まで戦時中の傷跡が残っていたことを覚えている人は、今この街にはほとんどいないだろう。

 新大久保は数年前くらいまでは、コリアン・タウンの色が濃かったが、最近はまた変わり始めている。
 街を行き交う人々は中国人ばかりだ。
 それは今も昔も同じだが、中国人たちの雰囲気が昔とはかなり違う気がする。
 なんでかなー、と考えながら通りを歩く。

 若い韓国人が大声でおしゃべりしている横を通り過ぎるが、訛りがひどい。
 そういえば、山の手線渋谷駅から電車に乗り込んできた若い韓国人カップルも、女の子の方は訛りがひどすぎて、一瞬どこの国の人かよくわからなかった。
 昔から、新大久保という街は中国や韓国からのニューカマーが多い場所ではあったが、もっと汎アジア的で国際色豊かな街だったような記憶がある。

 でも今は韓国人と中国人ばかり。
 
 小滝橋通りを歩いて、新宿駅に向かう。
 ここら辺も中国人や韓国人が経営するお店が何軒も立ち並び、競争が激しそうだ。
 そして、日本には、日本で暮らしたい中国人や韓国人が、たくさんいることを改めて感じさせられる。

 逆に、中国や韓国で生きることを目指す日本人も年々増えている。
 お互い皆、決してうまくいっているわけではないだろうし、憧れてかの地を訪れても、裏切られ心傷つく人も陰では多いだろう。

 でも、その国でマジメに生きたいと願っているのなら、それを受け入れる選択もまた、あってもいいのではないだろうかと、東京・新大久保やSEOUL・大林の界隈を歩くたびに、ふと思うのだった。


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