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Vol.176 祝!主演&ヒット! キム・ユンソク (김 윤석) [韓国俳優]

 今年二月に韓国で公開された「追撃者(추격자) / チェイサー」。

 陰惨で残酷な内容ながら、大人の鑑賞に耐えうる通好みの映画、ということもあってか、予想外の大ヒットになっている。

 初登場の第1週目は、ハリウッド作品に頭を抑えられて興行成績2位だったが、その後、クチコミで動員数をドンドン上げ、2008年初頭公開の韓国映画としては、「我が生涯、最高の瞬間」に並ぶヒットになることは確実だ。

 見所の一つが俳優たちの熱演なのだが、まず注目は、刑事くずれのデリヘル元締めを演じたキム・ユンソク(김 윤석)だろう。

 今回が映画初主演となるが、彼が主演を張るなんて、予想していなかった人の方が多かったのではないだろうか?

 彼は前から脇役で注目を集めてはいた。
 優れた演技力とインパクトある顔立ちで、比類なき存在感をいつも漂わせていたからだ。

 ブレイクするきっかけになったのは「タチャ(타짜)」の極悪イカサマ師、アグ(아귀)役だろう。
 巷の噂では、この映画の成功で彼のギャラはぐんと上がったという。

 また、興行的成功はしなかったが、「天下壮士マドンナ(천하장사 마돈나 )」で主人公の父親を好演していたことも記憶に新しい。

 フクロウのような顔立ちに、酒焼けしたような黒い肌、血走ったどんぐり眼と、ルックスが強烈なので演技者としてよりも個性派として印象に残ってしまうタイプの俳優だが、韓国のPDや監督たちは彼に、次なるチェ・ミンシク(최 민식)やソン・ガンホ(송 강호)を重ねているのかもしれない。

 映画デビューは1994年の「어린 연인 어린/戀人」ということになっているから、実は結構映画のキャリアも長かったりする。

 今回の「追撃者(추격자)」では華のある役者である事を証明した彼だが、主演者として突っ走るよりも、貴重なバイ・プレーヤーとしても併走して欲しい、と個人的には切に願ってしまうのだった。

 脇でも主演でも行けるトップスター、それは韓国映画界にもっとも必要なものの1つだと思うし、そうであることが彼自身を今後も輝かせるベスト・ポジションなのではないだろうか?



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タグ:韓国俳優
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