Vol.428 そこはカロス・キル(가로수길)らしい [韓国カルチャー]
ここ数年、なぜか地下鉄三号線新沙駅周辺が一部外国人の間で流行っている。
どうやら「カロス・キル(가로수길)」と呼ばれる謎の場所が目的らしい。
実は私がこの『カロス・キル』を知ったのはほんの最近のことである。
元々、この新沙駅界隈は半端なエアポケットのような場所だった。
なにせ「江南なのにホテルが安いよ!」と地元の人から薦められたくらい。
日本では美容整形院が集まる場所、そして有名なケジャン専門店がある場所として知られてはいたが、基本的に観光客がこぞってやってくる場所ではなかったのである。
だが、十年くらい前からちょこ、ちょこ、っと日本人が増え始める。
『カロス・キル』なるものがいつ出現し、流行りだしたのかは知らないが、新沙辺りをよく訪れていた頃、そんな場所は耳にしたことがなかったし、韓国の知人たちから聞いたこともなかった。
だが、新沙駅周辺をぞろぞろ練り歩く日本女子の隊列を目撃することが多くなり、「みんな、どこに行くんだろう?」と不思議に思っていたのである。
なにせ、平均年齢が江北の日本人女性よりもかなり若い。
だが、ひょんなことから、この謎の『カロス・キル』がどこなのかを知る…
なんてことはない、いつも知人と待ち合わせてお昼を食べに行く場所が『カロス・キル』だったのである。
「なーんだ、ここ?」
拍子抜け…
大手デベロッパーが開発を進め、行政と組んで宣伝をやっているのか、絵に描いたような「分かりやすいオシャレな店」が並んでいる。
裏の「あびこカレー」には芸能人がマセラッティで乗りつけて飯を食っているぞ!
…とまあ、そんな感じではあったんだけど、やっぱり伝統が浅いスカスカ感と苦しさが漂っていて、わざわざ来るような場所に思えないのだった。
こんなところへ地下鉄に乗って来るのならば、狎鴎亭洞の俗にいう「新沙」と呼ばれている辺り(→ややこしい!)の方がはるかに面白いし、腐っても弘益大辺りに行った方がソウルのプログレッシブな面がまだ見えると思う。
『カロス・キル』に立ち並ぶ店舗は外資系大手も目立つ。
おそらく韓国財閥系直下にある商業街なんじゃないだろうか。
最近のソウルは古い区画を「ごそっ」と大手デベロッパーが買い取って、自前で再開発を行い、出来た建物に関連子会社店舗を入れる、ということが流行っているらしいが、この『カロス・キル』もそんな場所に見える。
そういえば、この間入った飲食店専門のビルはCJ直営だったし…
もっともそういう事情は東京もあまり変わらないかもしれない。
だが、ソウルよりマシなのは、個人のお店がまだまだ沢山あって、多くの人がそれを支持してくれることだろう。
ソウルでお店が綺麗になることは結構だし(特にトイレまわり)、マスコミの宣伝に惹かれて外国人観光客がぞろぞろやって来ることも韓国経済にとって「カモネギ」的に良いことだろう(日本人としてはムカつくが)。
そのことを否定する気はないけれど、ただでさえ江南周辺は歴史が浅い「無理に背伸びした系おしゃれな街」なのだから、急激な再開発による「強引なオシャレ化」はどうかな?と思うのである。
なぜなら、そんな場所は飽きられ廃れるのも早いからだ。
大手が大型商業施設作って一帯を占領してしまう様子は不景気になってからよく見る光景ではあるけれど、個々人の経するお店が凸凹に営める街こそ、韓国が主張する「世界に名だたる先進国」が目指すべき次の形じゃないのだろうか?
どうやら「カロス・キル(가로수길)」と呼ばれる謎の場所が目的らしい。
実は私がこの『カロス・キル』を知ったのはほんの最近のことである。
元々、この新沙駅界隈は半端なエアポケットのような場所だった。
なにせ「江南なのにホテルが安いよ!」と地元の人から薦められたくらい。
日本では美容整形院が集まる場所、そして有名なケジャン専門店がある場所として知られてはいたが、基本的に観光客がこぞってやってくる場所ではなかったのである。
だが、十年くらい前からちょこ、ちょこ、っと日本人が増え始める。
『カロス・キル』なるものがいつ出現し、流行りだしたのかは知らないが、新沙辺りをよく訪れていた頃、そんな場所は耳にしたことがなかったし、韓国の知人たちから聞いたこともなかった。
だが、新沙駅周辺をぞろぞろ練り歩く日本女子の隊列を目撃することが多くなり、「みんな、どこに行くんだろう?」と不思議に思っていたのである。
なにせ、平均年齢が江北の日本人女性よりもかなり若い。
だが、ひょんなことから、この謎の『カロス・キル』がどこなのかを知る…
なんてことはない、いつも知人と待ち合わせてお昼を食べに行く場所が『カロス・キル』だったのである。
「なーんだ、ここ?」
拍子抜け…
大手デベロッパーが開発を進め、行政と組んで宣伝をやっているのか、絵に描いたような「分かりやすいオシャレな店」が並んでいる。
裏の「あびこカレー」には芸能人がマセラッティで乗りつけて飯を食っているぞ!
…とまあ、そんな感じではあったんだけど、やっぱり伝統が浅いスカスカ感と苦しさが漂っていて、わざわざ来るような場所に思えないのだった。
こんなところへ地下鉄に乗って来るのならば、狎鴎亭洞の俗にいう「新沙」と呼ばれている辺り(→ややこしい!)の方がはるかに面白いし、腐っても弘益大辺りに行った方がソウルのプログレッシブな面がまだ見えると思う。
『カロス・キル』に立ち並ぶ店舗は外資系大手も目立つ。
おそらく韓国財閥系直下にある商業街なんじゃないだろうか。
最近のソウルは古い区画を「ごそっ」と大手デベロッパーが買い取って、自前で再開発を行い、出来た建物に関連子会社店舗を入れる、ということが流行っているらしいが、この『カロス・キル』もそんな場所に見える。
そういえば、この間入った飲食店専門のビルはCJ直営だったし…
もっともそういう事情は東京もあまり変わらないかもしれない。
だが、ソウルよりマシなのは、個人のお店がまだまだ沢山あって、多くの人がそれを支持してくれることだろう。
ソウルでお店が綺麗になることは結構だし(特にトイレまわり)、マスコミの宣伝に惹かれて外国人観光客がぞろぞろやって来ることも韓国経済にとって「カモネギ」的に良いことだろう(日本人としてはムカつくが)。
そのことを否定する気はないけれど、ただでさえ江南周辺は歴史が浅い「無理に背伸びした系おしゃれな街」なのだから、急激な再開発による「強引なオシャレ化」はどうかな?と思うのである。
なぜなら、そんな場所は飽きられ廃れるのも早いからだ。
大手が大型商業施設作って一帯を占領してしまう様子は不景気になってからよく見る光景ではあるけれど、個々人の経するお店が凸凹に営める街こそ、韓国が主張する「世界に名だたる先進国」が目指すべき次の形じゃないのだろうか?
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