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Vol.438 『ウォーキング・デッド』がつまらなくなって来た! [海外ドラマ]

 ここ数年、アメリカで製作されたTVドラマの中でぶっちぎりに面白かったのが『ウォーキング・デッド』だ。
 G.A.ロメロの『ドーン・オブ・ザ・デッド』が好きな人にはたまらない内容で、世紀末のリアルな世界観に手を抜かない残酷描写、複雑でかつ濃い人間ドラマと絶望の乱れ打ちは鬱系エンターティメントとして傑出した面白さを誇っていた。

 だが、今年の春に放送を終えた第三シーズンになった途端、「カクン!」と面白く無くなったと感じたのは私だけではないと思う。
 第一シーズンでF・ダラボンが降板した(というか馘首らしい)後、質の低下は当然予想されていたが、第二シーズンは地味でも緊迫した人間ドラマになっていたので、まあ個人的には許容範囲、ラストにゾンビを引き連れ日本刀を抱えたミショーンが登場した時点で次へと胸をときめかせたものである。

 しかし…
 第三シーズンが始まった途端、そこで目にしたものは安っぽくてスカスカで、ぬる~い家族向けスプラッターだった!
 「ゾンビの頭を潰して脳みそ飛び散ればとりあえずOK」な描写に残酷の美学は影も形も無くなっていた。

 シナリオ自体はそんなに手を抜いているようには思えないのだが、とにかく密度が低くダレダレ。
 そして私の気のせいと信じたいが、今までのシーズンに比べてお偉いスタッフにやたらと韓国名が目立ち始めた気がする。

 このシリーズは韓国・現代自動車がスポンサーなので、同社の車ばかり出てくるのは仕方ないけど(『ヒーローズ』における日産車と同じ)、レギュラーの一人であるグレン(=スティーヴン・ユァン(←ユァンじゃなくて윤≒ユンじゃないのかな?)/Steven Yeun)が事あるごとに「逞しくて頼りになるヒーロー」として不自然なまでに強調され、大活躍し始めたのは、正直言ってウンザリである。
 スティーヴン・ユァン自身は決して悪い俳優ではないし、当初は好感が持てていたのだけど、第三シーズンでは不覚ながら「とっとと死ねよ」と思いながら観るようになってしまった。

 劇中、何かといえば「コリアンだ」と主張するセリフがとにかく嫌。
 だって、 『ウォーキング・デッド』は韓国ドラマじゃないだろう??
 他のキャラが出自について「俺って、ホントはイギリス人なんだ」とか「ウチの親はジンバブエから来たのよ」とか言っていれば別段目くじら立てる事はないのだけど、そんなバカな状況は当然あるわけがない。
 『ヒーローズ』だって同じようなものだ、という意見もあるだろうけど、あれは話の最初から「日本」という記号に重要な役目があった。
  
 グレンは第一シーズンではもっと違ったキャラだった。
 ちょっとギークな小悪党(こそ泥&ピザ配達人)で調子はいいけど、戦闘力はイマイチ、だけどいざという時には役に立つみたいな、ややステレオタイプのアジア系だったが、それなりの役割をドラマの上で担っていたのである。

 第二シーズンからは、ちょっと逞しさが増してアメリカ田舎娘丸出しのアバズレと恋に落ちるという展開になり、キャラの意味が変わってきてはいたけれど、ドラマの展開上はまあ、納得できる範囲だった。
 だが、これが今思えば悪い予兆だったのかもしれない。

 かつて『LOST』においてダニエル・デイ・キム演じるジンスー・クォンが、いつの間にか、それなりに格好いいけど、お安いキャラに成り下がってしまったことと同じではないか?
 クォンの役は当初、色んな意味で韓国社会の「負」を抱え込んだ人物であり、それに対して必死で抗う姿が『LOST』というテーマにマッチしていて感動的であり、応援していたのだけど、いつの間にやらトンチキな人物になってしまう。
 一説によると韓国系住民の横槍が影響したという話も聞くが、本当なら実に哀しいし、あってはならないことだろう。
 それならば「韓国だけで放送しろよ!」と言いたくなる。

 TVだから視聴者の都合に合わせて改変されることは宿命なのかもしれないが、彼の国のナショナリズムと関係ない視聴者からすればトンデモないことだ。
 これからも韓国系の圧力と干渉が高まるのなら、「とっとと韓国へ舞台を移し替えてしまえ!」と言いたくもなる。

 例えば、主要人物たちがアメリカから韓国へ軍用機で移動することになり、グレンが、にわか韓国語&歴史教室を得意になって始めるとか、トヨタ・プリウスが爆発炎上するシーンでも入れれば、一部韓国系アメリカ人は大喜び、韓国のスポンサーも製作費を上げてくれるんじゃないのかな?
 そんな嫌味の一つでも言いたくなるのである。

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第4シーズンは2013年10月20日よりFOX TV JAPANにて放映開始。

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