Vol.481 인천방향(仁川方向)? [韓国生活]
ソウル市内ばかりに目を据えていると分かりにくいのだが、仁川方面にある映画館はちょっと独自の色を出しつつある。
なぜなら、ここ最近、韓国で映画を見損なった時、落穂拾いとして機能するのが、実は首都圏電鉄1号線その他の仁川方面にある劇場だったりするからだ。
ソウルの中心部から決して近くは無いが、江北から一本で行けるし、沿線で映画館のハシゴが出来ることもあって、予定が合えば効率もいい。
仁川市自体は、昔から大きな行政区域で工場も多く、ここ十年くらい、ソウルのベッドタウンとして増々の発展を遂げており、聞いたことが無いような駅でも降りてみると、かなり栄えていたりして、逆にソウル都心部の方が寂れていたりするくらいだ。
オシャレ感や高級感はないが、一昔前の風情も色濃く残っている。
「富平(부평)」駅もそんな街の一つで、地下には巨大な商店街が拡がり、地上に出ると商業施設が多く立ち並んでいて、日本でいえば、ちょっとした県庁所在地並みだが、十年前のソウルの如き田舎臭さも漂っている。
そして、ここには最近どんどん姿を消しているタイプの映画館が1軒ある。
地下商店街はかなり広いです。
そこはソウルの筆洞にある悪名高き老舗映画館と同じ名前なのだけど、「富平」にある劇場は外観もショボいが、中もショボい。
ほとんど無人の資材置き場状態で、おばちゃんが一人いるだけだが、上映設備自体はまあまあで、オーナーはケチでも、映画館として最低限のアメニティは守ろうとしているかのようだ。
ここでは単発的に数ヶ月前に評判になったようなブロックバスター系作品を掛けてくれるのだが、メジャー作品の二番館が実質消滅しつつある今、貴重な映画館といえる。
ただ、「いつ」「何を上映するか」はネット上では直前でないと分からないので、それが難点かもしれない。
この「富平」駅から仁川方面に4つほど下ると「朱安(주안)」駅がある。
閑静な住宅街が拡がり、ベットタウンとしての仁川周辺がよく分かる場所だが、ここにはバリバリのアート系専門館がある。
それは「朱安」駅から少し離れた雑居ビルの中にあるが、箱の外観とは違って、映画館自体はおしゃれな作りになっている。
どう考えても客が来そうもないプログラムが組まれていて、立地場所も合わせると「やってゆけるのか?」という疑問を感じなくもないが、その分、ソウルでの上映が終了したインディーズ系作品の落穂拾いとしての機能を持ち合わせている。
ソウルから、これらの劇場まで来るのは少々シンドイが、同じ沿線沿いの「富川(부천)」駅にあるシネコンも、二番館的なプログラムを組んでくれたりするので、使いようによっては役に立つと思う。
また、路線が繋がっていないので移動は面倒なのだが、他にも仁川市内の映画館は独自路線を打ち出す企画を行っているので、要注目だ。
(※)これらの映画館がいつまで現況維持できるか分からないので、劇場名は記載しません。
なぜなら、ここ最近、韓国で映画を見損なった時、落穂拾いとして機能するのが、実は首都圏電鉄1号線その他の仁川方面にある劇場だったりするからだ。
ソウルの中心部から決して近くは無いが、江北から一本で行けるし、沿線で映画館のハシゴが出来ることもあって、予定が合えば効率もいい。
仁川市自体は、昔から大きな行政区域で工場も多く、ここ十年くらい、ソウルのベッドタウンとして増々の発展を遂げており、聞いたことが無いような駅でも降りてみると、かなり栄えていたりして、逆にソウル都心部の方が寂れていたりするくらいだ。
オシャレ感や高級感はないが、一昔前の風情も色濃く残っている。
「富平(부평)」駅もそんな街の一つで、地下には巨大な商店街が拡がり、地上に出ると商業施設が多く立ち並んでいて、日本でいえば、ちょっとした県庁所在地並みだが、十年前のソウルの如き田舎臭さも漂っている。
そして、ここには最近どんどん姿を消しているタイプの映画館が1軒ある。
「富平」駅ビル。すぐ横が日系ホテルの建設予定地になっていました。
地下商店街はかなり広いです。
そこはソウルの筆洞にある悪名高き老舗映画館と同じ名前なのだけど、「富平」にある劇場は外観もショボいが、中もショボい。
ほとんど無人の資材置き場状態で、おばちゃんが一人いるだけだが、上映設備自体はまあまあで、オーナーはケチでも、映画館として最低限のアメニティは守ろうとしているかのようだ。
ここでは単発的に数ヶ月前に評判になったようなブロックバスター系作品を掛けてくれるのだが、メジャー作品の二番館が実質消滅しつつある今、貴重な映画館といえる。
ただ、「いつ」「何を上映するか」はネット上では直前でないと分からないので、それが難点かもしれない。
この「富平」駅から仁川方面に4つほど下ると「朱安(주안)」駅がある。
「주안」駅の北側
閑静な住宅街が拡がり、ベットタウンとしての仁川周辺がよく分かる場所だが、ここにはバリバリのアート系専門館がある。
それは「朱安」駅から少し離れた雑居ビルの中にあるが、箱の外観とは違って、映画館自体はおしゃれな作りになっている。
どう考えても客が来そうもないプログラムが組まれていて、立地場所も合わせると「やってゆけるのか?」という疑問を感じなくもないが、その分、ソウルでの上映が終了したインディーズ系作品の落穂拾いとしての機能を持ち合わせている。
ソウルから、これらの劇場まで来るのは少々シンドイが、同じ沿線沿いの「富川(부천)」駅にあるシネコンも、二番館的なプログラムを組んでくれたりするので、使いようによっては役に立つと思う。
また、路線が繋がっていないので移動は面倒なのだが、他にも仁川市内の映画館は独自路線を打ち出す企画を行っているので、要注目だ。
(※)これらの映画館がいつまで現況維持できるか分からないので、劇場名は記載しません。
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