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Vol.479 深夜バスでGO! [韓国生活]

 2013年9月半ばから、ソウル市内で主要な場所を結ぶ深夜バス、通称「ふくろうバス(서울 올빼미 버스)」が走り始めた。
 朝4時頃まで走っているが、宿のスタッフに「ふくろうバス」と言ったら通じず、「深夜バス(심야 버스)」と言ったら通じたので、通称自体はあまり浸透していないのかもしれない。

 ソウル主要部の地下鉄終電は遅くてもぜいぜい12時半~1時手前くらいまでだから、飲んでいると場所によっては帰りの電車がすぐ無くなってしまう。
 その後は当たり外れの大きなタクシーの売り手市場と化すので、お手軽な深夜バスの登場は非常にありがたいのだけど、ちと本末転倒のような気がしないでもない。
 疑問なのは、「どうして今まで深夜バスがなかったの?」ということと、最近の住宅事情を考えれば地下鉄を深夜運行にした方が便利なのに、ということである。

 深夜バスの登場でタクシー側としては客を取られることになるが、それに同情できないのはタクシー業界自ら招いた結果みたいな部分があるからだ。
 韓国でタクシーといえば「=ボッタクリ」というイメージがあるけれど、それに加えて乗車拒否は日常茶飯事。
 ここ数年走り始めたオレンジ色のタクシーはソウル市が直接指導しているということで乗車拒否率が低いらしいが「0」ではないし、なりふり構わない韓流ブームのおかげで日本人は露骨なボッタクリ対象になってしまった。
 そうでなくても人間性の低い運転手に当たると、対日世論が芳しくない時(≒韓国内情勢が悪い時)は余計、嫌な目にも遭う。

 一昔前は真夜中に、普通の場所から独りでタクシーに乗る日本人はあまりいなかったらしく、逆に親切にされることが多かったし、運転手には色々な事情を抱えた人がいるので、話して得るものも多かったけど、体力と気力が落ちると、韓国のタクシーはストレス以外の何物でもない。
 だから、深夜バスの登場は大変ありがたいのである。

 だが、残念なことに地下鉄の方はサービス面であまりよろしくない方向を進んでいるようだ。
 表示など見た目の点ではかなり良くなったが運用は相変わらずで、昔も今もイライラさせられるし、路線が増えて複雑になった分だけ、効率が悪くなっているようにも感じる。
 韓国の地下鉄は運賃が非常に安いが(それでも大分高くなったが)、そのツケがかなり前から客側に回ってきているように思う。
 本当ならば、現行運賃の2倍、3倍に設定されても仕方ないのでは?

 …という訳で、早速、弘益大前からの地下鉄が終電になってしまったので、友人の勧めに従い深夜バスを使って見たのだが、本数が少ないことを除けば思った以上に便利で驚いた。
 場所にもよるがルートに無駄がなく、目的地への到着時間が地下鉄や通常運行のバスよりも遥かに早い。
 予め乗り場とルートを把握しておく必要はあるが、使いようによってはかなり便利そうだ。

 でも、基本はだらだら飲んでいないで、終電でとっとと帰るのが一番であることは言うまでもない。

n16.jpg
どの路線もかなり長いのでソウル市内深夜観光にも使えそう。

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