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Vol.514 COEX MEGA BOXもリニューアル! [韓国生活]

 COX MALLに行ったついでに、MEGA BOXにも立ち寄ってみた。

 大改装が始まっても、ここは長期休館することなく営業を続けていたが、リニューアルに合わせた大幅な改修が既に行われていて、かなり様相が変わっていた。

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 昔のいかにも【韓国のシネコンです】的な雰囲気はだいぶ薄くなり、映画館というより多目的ホールのよう、全体的に開放感のある、おしゃれな雰囲気になったが、なぜかバーガーキングだけは同じ場所で相変わらず営業を続けていた。

 キャパシティの大きい劇場がある地下2F(…でいいのかな?)と、小さな劇場が連なっていた地下1F(…でいいと思うんだけど)を繋ぐエスカレーターは廃止され、一般大衆系は地下2F、小金持ちは地下1Fで、というように、コンテンツと客層を分けたようである。

 さすがは韓国、どこでも何でもヒエラルキーを持ち込みたがる。
 
 地下2Fはロビーと劇場の仕切りが無くなり、フラットに繋がっているような構造に変わったが、これは中々いい設計だと思う。
 おかげで、この手の映画館特有のすえた雰囲気がかなり和らいだ。

 そして、注目すべきは、劇場内に用途不明の滑り台が設置されたことだ(非常用か??)。

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写真右側に滑り台が見えます

 「なぜ、二つも?」という不可解さもあるけれど、別に邪魔な訳でもなく、空間プロデュースとして考えれば、これはこれでアリだろう。
 大勢の家族連れが順番を待って並んでいて、映画館とは別に大盛況だ。

 もう一つの大きな変化は、チケットカウンターの位置が大きく変わり、発券窓口と自動発券機が増えたことだろう。

 ここで、改悪なのでは?と感じたことが二点あった。

 まず、自動券売機が増えたのはいいのだが、現金が使えない。
 つまり、筆者のような実質イチゲンさんの外国人客は端から対象外であって、逆に利便性が悪かったりする。

 韓国の映画館で自動券売機が現金非対応なのは、何もここに限った話ではないけれど、行ってみないとわからないから困ったものである。
 やはり、何台かは現金対応にして欲しいなぁ…

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自動券売機も人でいっぱい

 その日は油断して予約をしておらず、マジで焦る。

 というのも、この自動券売機、現金購入が出来なくても、座席の空き具合は確認できるからで、その時に観ようと思っていた作品は、開場時間まで二時間近くあるのに、空きが数席しか残っていなかったのである!

 仕方ないので、慌てて整理券を取り、発券カウンターの方を使うことにしたのだが、これまた、待ち人数が80人…!!

 日にちが悪かっただけかもしれないが、しばらく来ていなかったので、COEX MEGA BOX特有の落とし穴をすっかり忘れていた。

 でも、トラブルはそれで終わらない。

 スタッフが直接対応する発券カウンターは処理もテキパキ、すぐ順番も回ってくるのだが、担当窓口がどこかは直前まで分からず、整理番号を表示する電光板をいっぺんに見渡せるポジションも無い。
 あっという間に別の番号へ変わってしまうので、全く気が抜けないのだ。

 こういうのはホントに嫌…

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分かりにくいのですが、以前と位置が異なります

 第二の問題点とは、この発券カウンターの処理能力が増した為、スピードについて行けない年配者や初めてやって来た事情の分からない客にとって、逆に購入し辛くなっているのでは?ということである。

 なぜ、こんなことを書くのかというと、かくいう私も待った挙句、状況が理解できていない上京組と思われる爺さんに、堂々と横はいりされたからだ。

 韓国は元々、日本よりも「順番を守る」だとか「並んで待つ」といった概念が相当薄い社会ではあるけれど、今のソウルは大分改善されている。

 だから、今頃まさかとは思ったのだが、考えてみればここは天下のCOX MALL、都会の流儀を全く理解できない人たちが大勢やって来ることを、すっかり失念していたのである。

 その爺さんはもしかしたら、ややボケていたかのかもしれないが、カウンターの女性がいくら丁寧に横はいりであることを説明しても、全く理解出来ないらしい。

 ちなみに、最近のソウルにおける大手シネコンは、スタッフ教育が行き届いているので、日本のシネコンより、顧客対応はマトモだったりするのだが、横はいり爺さんの耳に担当の説明は全く届いておらず、うつろな表情で作品名を呆けたように繰り返すだけ。

 やもなく彼女は筆者に目線で詫びつつ、その爺さんに発券対応を始めたが、そこでまた先に進まなくなる。

 爺さんが要求する大ヒット作の座席なんて、開場間際にそうそう都合よく空いているわけもなく、担当者は詫びながら要望の応じられない旨を伝えているのだが、この爺さんは、それが理解できない。
 ディスプレイで空席状況を見せても、うつろな表情で同じ言葉を繰り返している。

 「これはマズイ!」と筆者が焦る矢先、運良く隣の窓口が空き、事情を察した他のスタッフが早急に対応してくれたからいいようなものの、この時ばかりは、いくら韓国とは言え、殺意を覚えた。

 韓国で暮らしていれば、こういうイライラは日常茶飯事、失笑して終わりなのだけど(本気で怒っていたらやってられない)、あいにく今の筆者は刹那な一時滞在者に過ぎない。

 どうも、彼の地にしばらく来ない間に、「自分がよければ全てOK」という、韓国の「俺様ルール」をすっかり忘れていたようだ。

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