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Vol.461 ありがたい떡만두국の味 [韓国の食]

 ソウルに久々にいったら、えらく円安になっていて困った。
 7~8年くらい前も円安が1年以上続いて苦しめられたことがあったけど、こんな時に一番迷惑するのは個人のビジターだろう。

 ソウルではなるべく節約をしているが、予備金まで両替することになってしまい、外食する余裕がなくなってしまう。

 定宿近所の美味しい국수専門店が寒い時期だけ만두국を出しているので、是非食べたかったがそれも無理だ。
 なぜならこのお店、売り手優位の商売で営業時間が限られているからお金があって食べたいと思った時には閉まっていたりするからである。

 今回は残念ながら縁がなくなってしまったので、ちょっと歩いたところにある국수を出す別のお店に行ってみた。
 以前ここで멸치국수を食べたことがあるのだがお店は広くてキレイだし、味は悪くないし、どうやらチェーン店ではないらしいという、今のソウルでは珍しいタイプのお店なのだ。

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↑멸치국수

 お酒も置いてあり、飲み屋と분식屋と국수屋を合わせた感じで場所は半端。
 でも女性客がなにげで多いので地元の隠れた人気店かもしれない。
 店内は厨房を含め、上品なおばさんたちが仕切っていて好印象である。
 惜しむらくは麺が業務用の乾麺なので味が平凡なことだが、この際贅沢はいうまい。

 メニューに떡만두국があったので注文してみるが、공기밥付きでW5000-だ!
 今どき、この値段はソウルで希少である。
 ちょっと離れたところにある만두専門店は만두국だけでW7000-もした。

 運ばれてきた떡만두국は海苔がどっさり載っていて香ばしい。
 味は及第点といったところだが、具に떡が結構たくさん入っていて공기밥付きなのでかなりのボリューム、大炭水化物状態で糖質攻めの様相をていしている。

 でも韓国の外食って、昔は「糖質攻め」が普通だったんだよな…と思いつつ、とりあえずこのお店を困った時の食堂リストに入れておこうと考えるのだった。

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↑떡만두국+공기밥…


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Vol.458 おでんの追憶 [韓国の食]

 遂にその日が来た…というか、いつの間にか来ていたらしい。
 ソウル某所にある行きつけの釜山おでん屋がとうとう、消滅した。

 場所が再開発を辛うじて免れたような古い裏路地だったので、ある程度予想はしていたが、突然だった。
 8月に行った時には「冬にはおでん、ごちそうするからね」と女将が語っていたから(夏は単なる飲み屋になる)、なにか突発的な事情があったのかもしれない。
 汚い裏路地といっても、場所は江北の一等地、近頃は「ソウルの最先端を行くオシャレな街」ということで、日本人も異常増殖していたから、大手デベロッパーの魔の手が伸びても不思議ではない。

 定かではないが、そのおでん屋が界隈に店を構えたのは十年以上前のことだと思う。

 格段旨いわけでもなく、店内は異常に狭くて汚くで、知り合いの在韓日本人を連れて来たところ、ちょっと引いていたくらいだったが、その不便さがウリであり魅力だった。
 お店は決して存在を隠している訳ではないが、どこにあるのかよくわからないので、待ち合わせに使うと初めて来る人や、二回程度しか来たことがない人は、必ず軒先を通りすぎて道に迷うという、「幻の店」でもあった。

 基本的には常連ばかりで一種の秘密サロンのような趣きがあり、客層は様々だが、学生からサラリーマン、映画関係者にミュージシャンと、人々と知り合うにもいい場所だった。

 女将はあしらいのうまい人で、客の顔を覚えてくれるから、それで常連になった人も多かったと思う。
 私も、いろいろ図々しいことをやって、時には怒られたけど、それも、このお店のいいところだった。

 メニューはごく普通の冷凍食品その他だったりするが、どういうわけか女将が調理すると非常に美味しい。
 でも、使っている器具はこれまた普通のガスコンロ。
 友人の一人は、このお店のシシャモが好きだったけど、焼き方が非常に上手だという。

 私はおでんよりも、卵焼きが好きで、よく注文していた。
 ほうれん草か何かが入っているくらいで、やっぱり普通の卵焼きなのだが、家庭料理の良さを凝縮したレシピだった。

 日本ではどこにでもあるタイプの飲み屋に過ぎないが、ソウルでは極個人経営のお店がどんどん消滅し、特定大手企業系列に街を占領されてしまうことが増えた今だからこそ、一層、その存在は光ってもいた。
 たぶん、こういうお店は今後、ソウルでは簡単に出てこないだろうし、実際見かけない。

 女将と店の行方がどうなったかは現在不明だが、とりあえず気長に探って行こうと思うのだった。
 (※Twitterでレポートされているので、興味のある方は探して下さい)

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Vol.451 ソルロンタンの味 [韓国の食]

 今から二十数年前、日本の文藝春秋から発行された『B級グルメが見た韓国』という本は、当時貴重な存在だった。
 「B級」と書いてあるが、内容は至極真面目で、韓国の伝統的だけど日常的な食事を多角的に紹介した内容だ。
 ヘタなガイドブックなんかより遥かに役に立つので、私も随分、参考にしたものである。

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 泰天洞や瑞草区のお店を紹介しているところからして、今思うとぶっ飛んでいた。
 既にない店も多々あるが、相変わらず名店として生き残っている店もある。
 その一つが、鍾閣駅近くにあるソルロンタンの老舗『里門』だ。

 このお店が、今のマクドナルド近くに移転してから数年が経つが、かつては鍾閣にある古い建物を補強しながら使っていたので、その異形は昔から日本でもよく知られていた。
 今でも鍾閣界隈の定番有名店だから、相変わらず日本人観光客がよく来ているが、新しいお店は風情がないので物足りない。
 旧店舗はその雰囲気も味わいの一つでもあった。

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 私は「湯」と呼ばれるスープ類の食べ歩きを積極にしている訳ではないので、あまりどうのこうのと言えないが、『里門』のスープ料理は他のお店に比べると、あっさりしていて薄めということらしい。
 確かに妙な匂いもなく、味も安定していて、訪れるたびに味が変わるようなこともない。
 豚骨ラーメンの方が遥かに臭いくらいだ。
 だが、盛り付けはあくまでもワイルド。
 チョンゴルやプルコギもあるので、団体客にも対応しているが、元々そういう雰囲気のお店ではないと思う。

 『里門』の「湯」には「特」があり、結構値段は高いが、具がどっさり入っている。
 ちなみに私はモリコギタンの方をよく注文する。
 客層は単独客が多く、概して平均年令は高い。

 この手の料理を「臭い」「脂っこい」といって韓国の若者が敬遠するようになって久しいが、より臭う豚骨ラーメンを逆に食べたがるのは妙な話でもある。
 真面目に動物系スープを出す専門店は、化学調味料の味があまりしないから、ファスト・フードで育った今の世代にはダメなのかもしれない。

 『里門』は、移転した今でもソウルらしい「レトロ・モダン」な味を引き継ぐお店ではあるが、今後その味がどうなるか全く分からない。
 韓国の老舗食堂が店舗を新築して移転すると、味の面で碌なことがないのは、いわばジンクスだからだ。

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Vol.446 釜山おでんの味 [韓国の食]

 先日、知人との待ち合わせ場所へ向かう際、新しい釜山おでん屋を発見したので、後で行ってみることにした。
 コストパフォーマンスが良いので、みんなでグタグダやるには丁度いい。

 釜山おでんは、具よりもスープに重きを置いている傾向があるが、私が重視しているのは、「牛すじ」がメニューにあり、それが美味しいか否か、ということである。
 ちなみに、ソウル全ての釜山おでん屋に「牛すじ」があるわけではない。

 このお店には「牛すじ」があったので、早速食べて見るが肉厚で柔らかく、臭みもなく、わさび醤油がよく合う、なかなかの仕上がりだ。
 他の練り物も適度にスープが染みており、これも合格。
 肝心のスープはやや甘めで他の店よりも醤油分が控えめ、関西風の印象を受けたが、マイルドで美味しい。

 お店は女性二人で仕切っていたが、ここら辺も一杯飲み屋っぽくていい。
 惜しむらくはお酒の種類が乏しいことだが、これは韓国だから仕方ない。
 でもビールだけにしておけば、翌日悪酔いになることもないし、一人あたりW10000-程度でかなり飲み食いできるので経済的だ。

 韓国では日本の赤ちょうちんに該当するお店はあまり見かけないが、釜山おでん屋は、それに該当する数少ない飲み屋かもしれない。
 店によって、おでん以外のメニューはかなり異なっており、経営者の個性が出やすいという特徴がある。
 釜山おでんもまた、ソウルでは減りつつある食文化かもしれないが、やっぱり、金欠の時など大きな味方になってくれる、ありがたい存在なのである。

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Vol.445 なにゆえ韓国のカップラーメンなど…と思いつつ Part7 [韓国の食]

 前回に引き続き、韓国ヤクルト製品(PALDO)のカップ麺を紹介する。
 でも、別にこのメーカーが好きなわけではなくて、単なる偶然である。

PALDO 『해물왕컵』
わざわざ食べる価値度…なし

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 これまた一応新製品らしい。

(特徴)
 気のせいだろうか、蓋を開けるとエビ臭い気がする。
 『해물』というより『새우』なラーメンだが、あくまでも臭いだけ。
 基本はスタンダードな韓国ラーメンに過ぎないが、辛さと旨味が何気で共存している点は特筆すべきかもしれない…といいつつも、やはり、よくある韓国式カップラーメン。

(入手先)
 大手コンビニ・チェーン店で入手可能。
 GS辺りが確実か?



용컵면『BLUE DRAGON』
わざわざ食べる価値度…全くなし

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 ブランド名は記載されていないが、韓国ヤクルト製らしい。
 何か一工夫ありそうな趣だが、実は何の変哲もない、平凡な韓国式カップラーメン。
 探すと無くて、探さないとある不思議な商品。

(特徴)
 細麺で他よりスナック感は少なく若干密度がある。
 小さな、小さな、小さな肉片入りだが、スープはかなりビシャビシャの薄味、辛いばかりなのは他と製品と同じ。

(入手先)
 悪名高き「CU」チェーンでよく見かける。


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Vol.442 食べてはいけない?『チャジャン・ククス』の味 [韓国の食]

 韓国の有名なファスト・フードに「チャジャン・ミョン」がある。
 結構飽きない味で、ちゃんと作っているお店なら色々と隠し味に工夫を凝らしているから、日本のラーメン同様、食べ比べると面白い料理の一つだ。
 欠点は黒い汁が飛び散りやすいことだが、衣服が汚れやすい問題は韓国の食事一般に言えることなので慣れるしか無い。

 この「チャジャン・ミョン」とは別に、「チャジャン・ククス」や「チャジャン・ウドン」、「チャジャン・パブ」といったバリエーションが存在する。
 その名の通り、ベースが異なるわけだが、基本的に別料理と考えた方がいいかもしれない。
 意外と見かけず、偶然街角で発見するしかないタイプのものではあるが、先日、目を付けていたククス屋に、この「チャジャン・ククス」が季節限定で置いてあったので注文してみた。

 最近のソウルは何事にも値上がりしてばかりなので、一昔前だったらW3000-程度のものがW5000-くらいになってたりするが、この「チャジャン・ククス」もそうだった(つまりコスト・パフォーマンスはよろしくない)。
 居抜きを利用したお安い店構え、特別な食材は何一つ使っていないという、韓国らしいファスト・フード店である。
 麺は業務用の乾麺で不味くも美味くもないスタンダードだ。

 以前、この店でミョルチ・ククスを頼んだ時、お店の兄ちゃんがフリーター然とした態度の悪いチンピラ野郎だったので、味も大したことがないこともあり、しばらく遠ざかっていたのだが、今回はフレンドリーで非常に感じのよいオバちゃんが厨房に立っていた。

 ガタガタの食券販売機に、ヘナヘナのW5000札が入らなくて苦労している私を気軽にサポートしてくれ、前回のチンピラ野郎とは雲泥の差である。
 「五分くらい待っててね」と優しく云われ、さらに気分が良くなったので、インテリアに統一感のない汚いお店の中を見回してみると、結構親子連れなんかで賑わっている。
 考えてみれば日本の大衆食堂の多くもこういう佇まいだったわけで、今日、ソウルでもこういうお店が消滅し続けていることは、やっぱり憂えるべきだろう。

 「チャジャン・ククス」がカウンターに置かれたので早速食べてみる。
 「…ま、まずい」
 期待していなかったものの、いくらなんでも、こりゃ不味すぎる。
 「韓国、懐かしの味」といわれればその通りだが、やっぱり不味い。

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 水切りした麺が生温かいのは冷麺ではないので仕方ないとして、上にかかっているチャジャンがとにかく不味い。
 生のニラがトッピングされているのだが、ガチガチに固くて喉に突き刺さりそうだし、チャジャンはおそらく市販品なんだろうけど、旨みが無い上、ヘナヘナの火が通ったキャベツが入っている。
 これが「普通、キャベツは入れないと思うぞ」と主張したいくらい、合わないのだ。

 だが、一番の問題はおそらくククスとチャジャンの相性が非常によろしくない、ということだろう。
 考えてみれば「チャジャン・ミョン」は中華麺であり、ククスと組成が異なる別の食べ物である。
 あの独特の風味あればこそ、「チャジャン・ミョン」という食べ物が成立している事実に気がついた。

 この「チャジャン・ククス」、好き好きもあるだろうし、お店でもレシピは異なるんだろうけど、なぜ今のソウルでなかなか見かけないのか、その理由がなんとなく分かった一瞬だった。
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Vol.441 なにゆえ韓国のカップラーメンなど…と思いつつ Part6 [韓国の食]

 「PALDO」こと韓国ヤクルト株式会社はちょっと地味目だが、インスタントラーメンの分野でも積極的に商品展開を行なっている企業だ(ちなみに本家、日本のヤクルトもインスタント麺は発売している)。

 最近では「꼬꼬면」のヒットが記憶に新しいが、筆者が思うに韓国企業ではインスタント麺に対して最も積極的に新しい改良を加えている会社ではないかと思う…とはいっても日本のメーカーに比べるべくもないが、麺については一番まともな開発が行われているメーカーではないか。

 ボッテリした食感と重さは韓国製インスタント麺以外の何物でもないけれど、少なくともいくつかの製品は細麺志向であり、従来の麺からもっと軽やかな食感を目指していると思う。

 スープも「唐辛子の粉に化学調味料を混ぜただけ」から抜けだそうとしているように思える。

 日本人から見ればなんていうことはないが、「꼬꼬면」の「辛いけど白いスープ」、「細くて生麺を目指した味」は、保守的で融通が効かないように見える韓国インスタントラーメンの味において実はイノベーション的試みだったのではないだろうか。
PALDO 남자(男子)왕컵
わざわざ食べる価値度…なし

最初は袋麺で販売されたがカップ麺版は意外と遅く、2012年くらいである。
当時品薄で入手できなかった思い出があるが、今は普通に並んでいる。
いかにも韓国らしい噴飯ものの商品名で、牛肉風味とスパイシー度強化が売りだが普通のインスタント麺である。
ただ、辛ラーメンよりは美味しい。

男子.jpg

(特徴)
ワン(왕)カップの名のごとく量がある。
ふわふわ卵が存在を主張し、かまぼこはやたらと弾力性がある。
麺は他の製品よりもきめが細かい。
スープは辛味が強く、旨味は少なめ、刺激が強いので飲まない方がいい。

PALDO 봉희 설렁탕컵
わざわざ食べる価値度…なし

一応新製品の部類に入る。

雪霜.jpg
(特徴)
韓国製インスタント麺定番のソルロンタン味だが、サッポロ一番塩ラーメンによく似た味だ。
これまたソルロンタン定番の青ネギ付だが、他のかやくは欠片もなし。
やや量が多目なくらいで、特に目新しさは感じず。

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Vol.431 ククスの味Part2 [韓国の食]

 ソウルでいつも泊まっている宿の近くにククス専門店がある。
 最寄り駅途中にあるのでいつも前を通っていたのだが、興味を惹かれないので今まで入ったことがなかった。

 店構えはごく普通の食堂で小奇麗だがあまり際立った特徴はない。
 覗いてメニューを見るとコンククスが売りらしいが、それほど好きな料理でもないので、やっぱり前を通るだけであった。

 ある日、いつものように宿に戻る道すがら、食事をする時間があることに気がついた。
 コンビニで済ませようかと考えたが、その謎のククス屋も悪くなかろうと思い、入って見ることにする。

 ちょっと驚いたのは思った以上に広く綺麗なことだ。
 二階席があり、その奥にはお座敷まである。
 「これはアタリかも…」

 メニューは全部で四種類しかないが、国産素材にこだわっていることを謳っている。
 名物はやはりコンククス、黒豆を使っているのが特徴でスープは灰色だ。
 ただ、ちょっと値段が高い気もする。
 その時はお金が無いこともあり、ベイシックな味も知りたかったので、ミョルチククスを注文する。

 突き出しで白菜キムチが出てくるがこれが美味しい。
 漬け具合が丁度いい上(やや浅め)、野菜の味が活きていて家庭で作ったものに近い。
 続いてミョルチククスが出てきた。
 麺は太めで、透明のスープにジャガイモの切り身と青菜が載っているだけのシンプルさだ。

 まずスープを飲む。
 大変上品な味で、ミョルチの風味は薄いが意図的に臭さを飛ばしてある感じだ。
 弘益大のミョルチククスが田舎の風景を連想させる素朴さだとすれば、こちらは都会の空気漂う洗練された味である。
 麺にジャガイモの組み合わせは意外だが、よく合っている。

 麺を食べてみる。
 かなり太めで基本はコンククス用ではないかと思うが、これまた美味しい。
 コシがある上、韓国の麺類では珍しく小麦粉の味がちゃんと感じられる。
 私は細麺派だが、これだったらOKだ。

 韓国における伝統的麺料理はイマサンな印象が強いのだけど、ここのククスは明らかに例外。
 素朴であっさりしているのが、麺好きなら十分受け入れることができる味である。
 やや値段が高いことが難だが、総合的な美味しさを思えば、許容範囲だろう。

 さあて、次はコンククスを食べようっと!

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Vol.425 行ってみたら旨かった! [韓国の食]

 だいぶ前からソウルでの食事がつらい。
 何を食べても美味しくないし、高い。

 安く上げるにはカップ麺だとかコンビニ飯になるのだが、日本の物に比べると遥かにレベルが劣るので気がのらない。
 酒も昔から不味いし…

 そんな中、ちょっとだけ新しい楽しみを見つけた。
 在韓ウズベキスタンの人々(もしくはその周辺諸国系の人たち)が経営する郷土料理屋である。
 以前からその手のお店があったのは知っていたが、今では定着して久しく、ロシア語圏の人々のみならず、韓国人の間でも固定人気があるらしい。

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 店がある界隈はウズベキスタン系&ロシア系のコミュニティが形成されている場所で、分かりにくい古路地だが、街自体は日本人にもお馴染みの場所。
 そこら辺はかねてから料理に関してはあまり魅力的なお店がなく(観光客に人気のお店はあります)、私のグルメリストからは外れていたが、こんなに美味しいお店が未だあったとは意外であった。

 近所には安いホテルが何軒かあり、ロシア語圏の客に特化していたりする。
 「高麗人」と称される人々の姿もちらほら見かけるが、若い人はファッションが韓国人とかなり違う。
 食堂は構えこそロシア語表記ばかりで一瞬引くが、入れば中は普通の料理屋である。
 ソウルでなければ、本当に地元食堂といった感じだ。
 韓国語が通じない場合もあるが若い店員はそうでもなく、一見無愛想でも相手がコミュニケーション出来ると分かれば親切にしてくれたりする。

 レシピはトルコ料理に近いが、もっと素朴で韓国化もしていない。
 香辛料が控えめな分(辛さではなく香りの面で)、トルコ料理よりも日本人向けかもしれない。
 決して斬新ではないが、ヘタに焼肉屋や韓定食を食べるよりも遥かに美味しく、価格も安いのである。

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 お酒はウォッカが中心だ。
 日本で購入すると700mlで¥1200~1500くらいのまともなウォッカがW20000くらいだから、不味い韓国焼酎よりお得だろう。
 どういう料理がオススメかと問われれば肉料理もいいが、まず各種サラダとパンの組み合わせを薦めたい。

 サモサが優れていて、巨大で肉がゴロンと入っており、日本人の胃袋だと二個食べたら食べ過ぎなくらいボリュームがある。
 生地がクロワッサンに近いのが特徴だ。

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 提供しているメニューは仕込んだ材料を軽く調理して出せるような料理が中心だが手作り感があるし、とにかく美味しいのである。
 常連になるかロシア語が出来れば隠れメニューを作ってくれそうな気がする。

 韓国にまで来て「なぜ?」と思う向きもあるだろうけど、ソウルで日本のラーメンやカレーを食べるより遥かに価値があるのでは?


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Vol.415 なにゆえ韓国のカップラーメンなど…と思いつつ Part5 [韓国の食]

 日本のように年中膨大な数の新商品が出ない韓国カップラーメン市場だが、韓国ファミリーマートが「CU」に変わった後、独自ブランド製品を積極的に発売し始めた。

 だが、食欲が湧かないパッケージデザインはイマイチ買う気が起こらない。
 やっぱりGS25の方がそこら辺ノウハウがあるというか、客商売として優れているなぁ、などと思うのだが、「CU」ブランド製品もうひとつの問題は、오뚜기のOEM製品であることがあまりにもあからさまなことだった。

 「CU」は強引な営業でフランチャイズ経営者を追い詰め、韓国内でも叩かれているけど、消費者に対しても余裕がない企業かもしれない。
 それと、あの店舗デザインも購買意欲を減退させる。
아주매운짬뽕 공화춘(大辛ちゃんぽん 共和春)
(わざわざ食べる価値度…特になし)

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 「공화춘」シリーズの一応新製品だが、中身に大きな変化はない。
 かやくがフリーズ・ドライのブロックになり、香味油が付いたことが特徴か。
 麺の味も同じだし、かやくも実がないのは同じである。
 スープの味も同じだが、確かに製品名通り、辛めかも。
 香味油の効果で日本の「チャルメラ」風でもある。
 基本的に無理して購入する必要はない。
 (入手先)
 GS25各店舗もしくはGS SHOP通販にて入手可能。
공화춘 자장면 곱빼기(チャジャン麺 共和春 二人前)
(わざわざ食べる価値度…別になし)

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 これもまた、一応新製品の部類に入る。
 味は標準版と全く同じで、違いは製品名通り。
 麺の量は多めだが、それほど極端ではない。
 量が増えた分、いっそう胃にもたれる。
 (入手先)
 GS25各店舗もしくはGS SHOP通販にて入手可能。
CU 오다리라면 치즈맛(CJ オダリラーメン チーズ味)
(わざわざ食べる価値度…全くなし)

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 日本のネットではあることないこと叩かれているCUチェーンのオリジナルブランド製品。
 かやくは貧弱だが別袋に入っており、スープと粉チーズも別々になっている。
 このラーメン、その正体は오뚜기の오다리라면らしい。
 なぜかというと、スープの袋にそう書いてあるからなのだが、なんとも興味半減させられる。
 粉チーズを入れると日本の「カール チーズ味」のような香りがするが、韓国のインスタントラーメンに過ぎない。
 なぜ「오다리」なのか、食べていてサッパリ分からず(一応プデチゲ路線なんでしょう)
 (入手先)
 CU各店舗にて入手可能。

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